愛だけが君の心を壊すかもね
Bittersweet
甘い涙
初恋がこんなに苦いだなんて
少しも思わなかったんだ
Dramatic
最後のキス
「別れよう」と言うことなんて
少しも思わなかったんだ
出典: Bittersweet/作詞:Nakanojojo, Yunomi, KASSYKASSY 作曲:Nakanojojo, Yunomi
終盤になるとリフレインが含まれるようになります。
初恋の味は「Bittersweet」、つまりほろ苦いものです。
いずれ終りがくるものという運命が初恋でしょう。
歓びもたくさんありますが、いずれ涙に溺れてしまいます。
楽しかった思い出もいつか苦いものとして感じられる日がくるのです。
初恋に限ったことではないかもしれません。
「Only Love Can Break Your Heart」
ニール・ヤングはジョニ・ミッチェルと破局して傷心しているグラハム・ナッシュにこの曲を贈りました。
愛だけが君の心を壊すだろうねというタイトルです。
愛の真髄というもの、あるいは愛の怖さというものはこのひと言に集約されるかもしれません。
「Bittersweet」での僕はキスを交わした直後に別れることになります。
結構、キツいドラマかもしれません。
実体験だとしたらトラウマになりそうな別れ際の光景でしょう。
思いがけなく愛は壊れることを知ってしまいます。
人間も愛も壊れ物なのです。
予想もしないことですべてが弾けて消えてしまうものでしょう。
君の瞳に僕はどう映ったか
いつの日か誰かと
違う恋をするときも
君は僕の中で光り続ける
ダメだけど、ふたりだけの
秘密の合言葉を
僕がずっと持ってゆくよ
出典: Bittersweet/作詞:Nakanojojo, Yunomi, KASSYKASSY 作曲:Nakanojojo, Yunomi
この箇所もリフレインです。
もう少し違う光を当ててみましょう。
君にとって僕は初恋の人ではないかもしれないという哀しい予感が漂ってきます。
あくまでも僕の初恋の相手が君であったことしか歌っていません。
一方で君の方は僕を初恋として捉えていたかはブラックボックスの中です。
作詞者たちだけしか知りようがない裏設定になっています。
僕から君への思いというもの。
君が僕をどれほど思っていたのか。
両者には固有の温度差があるのかもしれません。
それでも僕は君と再会できた日に秘密めかしたような素振りで言葉を交わしたいと思っています。
初恋にして悲恋の性格というものまでこの歌から滲んでもくるのです。
ひょっとしたら予めいつか壊れる可能性がある初恋はすべて悲恋かもしれません。
しかしそうであっても初恋固有の輝きというものは忘れないでいたいものです。
どの記憶とも交換不可能なのが初恋という経験なのですから。
「Bittersweet」の僕の君へのこだわりもこうした理由を背景にしています。
初恋は「Bittersweet」
Love
Bittersweet
Fantastic
Dramatic
(あぁぁぃよっしゃ)
あぁ
初恋の (First impact)
思い出 (Uh, huh)
巡るよ (Time goes by)
出典: Bittersweet/作詞:Nakanojojo, Yunomi, KASSYKASSY 作曲:Nakanojojo, Yunomi
クライマックスの歌詞です。
「Bittersweet」の様々な要素を簡潔な言葉や単語でまとめてみた形になります。
愛はほろ苦いけれど歓ぶべきもので劇的なものだよと歌うのです。
初恋の思い出がいつまでも消え去らないことを最後まで表現し続けます。
初恋は脆く消え去るのに、記憶としては頑固にその人の中に固着してしまうのです。
いずれの日にかこうした記憶は気にならないものに変わってゆきます。
ただし、もちろん思い出すことが度々あることはこれまで書いたとおりです。
特に夢での出逢いなどコントロールできないもので相手を思い出すこと。
こうした夢体験があると覚醒めた後に感傷に浸ってしまうことが大人になってもあります。
最初に出逢ったときの君の瞳の記憶が脳裏から離れなくなる日もあるでしょう。
ときは過ぎゆくのですが、中々この場所から立ち去ってくれないものが初恋というものです。
「Bittersweet」
中野ジョジョがほろ苦い初恋の味について歌い上げた楽曲です。
不思議さが注目されるタレントですし、アーティストとしても最先端の音楽を表現します。
しかしこの曲の歌詞で歌われている内容は極めてストレートに私たちに届くものです。
新しい才能こそを本当のタレントと呼ぶのでしょう。
この先の中野ジョジョの活躍を楽しみにしたいです。
SNSやネット検索で初恋の人の名前を探してしまう人もいるはずです。
誰しもが何がしかの思い入れを持っているもの。
ほろ苦い初恋。
その味わいを記憶の中で反芻する夜があっても仕方ないことです。
初恋の影響力については開き直りましょう。
初めて恋をできたかつての自分と、魅力的だった初恋の相手をいまこそ褒めてあげてください。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
OTOKAKEと初恋の記憶
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「初恋/aiko」
彼女なりの初恋の情景を再確認しましょう。
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aikoのシングル「初恋」の歌詞を検索!作詞・作曲はもちろん彼女♪ - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
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