ほとんどの機種に「ファンタム電源」または「48Vスイッチ」という機能があり、コンデンサーマイクを使用する際にONにするスイッチです。


コンデンサーマイクを使用する場合、マイクプリにファンタム電源の機能があるかどうか確認が必要です。


コンデンサーマイクを接続してからONにしましょう。


逆に外す時はOFFにしてから作業してくだい。


その際、ゲインボリュームは最小にしておきましょう。


また、このスイッチはダイナミックマイクを使用する場合は必ずOFFにしてください!!!!


もちろん、ダイナミックマイクを接続する前にですよ。


ONのまま、もしくはONにして使ってしまうとダイナミックマイクが破損する恐れもあるので要注意です。


【よくある注意点】


*マイクプリアンプのファンタム電源を「ON」にしたら接続しているオーディオインターフェースのファンタム電源は「OFF」にしてください!


両方ONにしてしまうと故障を引き起こしてしまう可能性があります。

ゲイン調整

主にInputやGAINと表記されているボリュームです。


マイクから送られてくるマイクレベルの信号をラインレベルに増幅・調整します。


増幅率が非常に高いため、電源のON・OFFの前にはボリュームを最小にしておきましょう。


この入力レベルのゲイン調整はマイクプリを使いこなすのうえでたいへん重要になってきます!


はっきり言いますと、作品の出来をかなり左右させます!!


可能な限り入力レベルを大きくすることができるかがポイントです!!!


手順としては、レベルメーターもしくはCLIP-LED等で確認しながらレベルオーバーしないようボリュームを上げていってください。


レベルオーバーすると音が歪んでしまいます。


レベルオーバーしてしまったらボリュームを少し戻してください。


ボーカル録りであれば、声が最も大きくなるときの音量に対して入力レベルを調整してください。


入力レベルの高さが音の解像度を反映させます。


また、出力レベルが調整できる機種もありますが、次段のオーディオインターフェースで過大入力を起こさないように調整してください。

入力ジャック / 出力ジャック

「マイクプリを導入すると入出力の接続が・・・」という悲鳴をよく耳にします。


この問題は基本を抑えておけば、そう難しいことではありません。


むしろ、こんなことで悩んでいたんだとも思えることです。


入力となるマイクからマイクプリの接続は「XRL(キャノン)」が基本です。


そして、オーディオインターフェースへ受け渡す出力も、特別なことがない限り「XRL(キャノン)」が基本です。


このことから、上の図の様なマイクプリを接続するといった場合、なんとなく想像できますよね。


入力部と出力部それぞれにXRL(キャノン)ジャックとフォーンジャックがついている機種です。


この場合、入力が緑の印がついているXRL(キャノン)ジャックになりまのでマイクからのケーブルを接続します。


また、出力は赤の印がついているXRL(キャノン)ジャックになりまのでオーディオインターフェースとつなぐケーブルを接続します。


※機種や各機材の組合せ次第では、他の接続方法が好ましい場合もあります。

マイクプリのおはなし番外編

マイクからの出力信号はマチマチ

マイクからの出力信号は一定ではなくマチマチであることは、みなさんご存知ですよね。


当然、同じマイクでも大きな声と小声でしたら、集音したマイクの出力信号に差が生じますよね。


そして、同じ声の大きさでもマイクから離れているのと近くからでは、こちらも集音したマイクの出力信号に差が生じますよね。


このようにマイクへのアプローチ(マイクの使い方)が変われば、出力信号に差が生じます。


また、マイクの機種変更やマイクの種類(ダイナミックマイク / コンデンサーマイク)が異なっても出力信号に差が生じます。


つまり、出力信号はマイクレベルですのでマイクプリで増幅する必要があります。


そのとき、機種・種類や使い方の違いでゲイン調整も異なります。


なんと、そのときの増幅率の差は10倍~1,000倍も生じる可能性があります。


こんなことも頭の片隅に入れておくと良いかもしれません。


ゲイン調整とノイズの関係

前述にありました入力レベルのゲイン調整が上手くこなせるようになると、同時にノイズ対策にも優位性を持つことができます。


「えっ!?なんでですか~????」


と思うかもしれませんが、事実です。


なぜか、といいますと、想像よりも小さなノイズを含めてのおはなしなんですが、電子機器というのはどうしてもノイズの混入を100%避けることができません。


例えば、同じマイクレベルの音を同じラインレベルに下記のちがう増幅方法をとるとします。


①マイク⇒マイクプリ【ここで10倍に増幅 / ここで1%のノイズ発生】⇒オーディオインターフェース(ライン入力)【ここで2倍に増幅】


②マイク⇒マイクプリ【ここで2倍に増幅 / ここで1%のノイズ発生】⇒オーディオインターフェース(ライン入力)【ここで10倍に増幅】


結果として共に20倍の増幅をするわけですが、ノイズの影響は全然ちがいます。


最終的に①はノイズが2%発生します。


②は、なんと10%も発生してしまいます。


比率の問題なんですが、①のように早い段階で多くの増幅をしたほうがノイズの影響が少ないということです。


前述のゲイン調整やこのノイズに関することのように、音響機器では早い段階で可能な限り増幅した方が優位なことが多いです。

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