「No Way」

メジャー2枚目『MANTLE』収録

No Way/Czecho No Republic(チェコ・ノー・リパブリック)の歌詞の意味を解釈!の画像

今回ご紹介する「No Way」は、2014年、通算4作目、メジャーとしては2枚目となるアルバム『MANTLE』に収録されています。

このアルバムの前作となるメジャーデビューアルバム『NEVERMIND』は、インディーズの時代に発表した曲の再録が大半を占め、メジャーシーンへの顔見せ、名刺的なアルバムでした。

インディーズ時代よりメンバーが増え5人になり、新たな5人としてのCzecho No Republicのサウンドを届けるという意味では1stアルバム的な要素を持ったアルバムとなりました。

5人で演奏することを念頭において作られた曲ばかり、そして5人がそれぞれうまく役割を果たし機能したアルバムは、前作とは違い全曲セルフプロデュース。

バンドのやりたいこと、バンドらしさを思う存分詰め込んだ、聴き応えのあるアルバムです。

『MANTLE』というタイトルになったのは……

2010年に結成されてから約4年。

キャリアも長くなり、ただがむしゃらにやっていた頃とは違って経験値も上がり、やりたいこともだんだんと明確になってきました。

そういうことも踏まえて、音楽的にも、このバンドとしてもコア(核、中心)に近いものになってきたと感じたので、”マントル”というタイトルにしたそうです。

マントルとは、地球の中心部の核の外側にある層。核を覆うもの、というような意味でこのタイトルがつけられたのかと思いますが、ちょっと意味深ですよね。

マントルって、地表や海底から地球の中心部に向けて約2,900㎞の範囲を指し、中心部になるにつれて温度も上昇します。

そしてあくまでも地球の中心部ではなく、その周りを取り囲んでいる存在です。

音楽がコアに近くなった、と感じていても、まだコアではない。もっともっと掘り下げていけるけれど、今はそのコアへの入口に辿り着いた、というところでしょうか。

これからもっと熱くなる、そしてもっとコアなCzecho No Republicの世界を見せてくれることを期待してしまうような、そんなタイトルだと思います。

MVをチェック!

イントロからチェコの世界へまっしぐらに連れて行ってくれるように、ぐっと引き込まれます。

熱いのに、爽やか。この不思議な感じはCzecho No Republicならではのサウンドですね。

5人になったことで、音数が増えたのはもちろんですが、音に奥行きが出たような感じがします。

5人の絆、そして明るく前に進んでいく様子に思わず笑みがこぼれるような、そんなMVとなっています。

「No Way」の歌詞

ではここからは、「No Way」の歌詞を見ていきましょう。

誰もいない世界へ

越えて 誰もいないここへ やってきたよ 透明の上 の上
右も 左も分からないまま ただ
君の声だけ 追って 追って

Don’t change your way! 問題はない
Don’t change your way! 大丈夫だよ

Don’t change your way! 失敗のない
Don’t change your way! ストーリーはない

出典: No Way/作詞:武田優心・八木類 作曲:武田優心・八木類

一体何を超えてきたのでしょうか。

夢を叶えたり、自分の道を進んでいくために越えなければならないものは、たくさんあります。

周りの反対だったり、様々な障害、そして一番大きな難関は、自分自身を超えること。

昨日の自分を毎日超えていかないと、永遠にその場所に立ち止まったまま、成長することはできません。

甘えや諦め、限界、そういったものに流されることなく強く自分を持ち続けて、やっと超えることができるのです。

右も左もわからなくても、ただがむしゃらに。

呼ぶ声だけを追って、前だけを向いて。

その途中では、何度もつまずいたり、転んだりしたこともあったでしょう。

大怪我をして、立ち止まってしまったこともあったのかもしれません。

それでも、こうやって進んできたことは間違いじゃないのです。

失敗のない人生なんて、あるはずがありません。

どこへでも飛んでいける

おいで 何も気にしないで 見れるよきっと 透明の上の夢
言葉 自由 色 権利 何もかもを 越えて 越えて 君の名前 呼んで
呼んで 呼んで 飛んで 飛んで 飛んでいける

Don’t change your way! 簡単だよ
Don’t change your way! 大丈夫だよ

Don’t change your way! 後悔のない
Don’t change your way! 日々はいらない

No Way! No Way! No Way! No Way! No Way! No Way!

出典: No Way/作詞:武田優心・八木類 作曲:武田優心・八木類

そうやって自分の道を突き進んだ人にしか、見えない景色もあります。

ここに来るまでには、手放したものや去っていったものなど、心ならずも失ってしまったものも少なくはなかったはずです。

もしかしたら、手に入れられたはずの名誉や地位、そういったものを捨ててきたこともあるかもしれません。

日々、葛藤を繰り返し、それでもこの道を信じて、自分を信じて進んできました。

だからこそ、手に入ったこの夢。この景色。

苦しみや悲しみと引き換えだったかもしれません。

でも、後悔のない人生なんてきっとない。

後悔しないように生きていこうと思っても、やっぱり後悔してしまう。

でも、その後悔を繰り返さないように一歩ずつ前に進んできたからここまでこれたのです。

進んできた道は、間違っていない。そして、これからも変えることはないのです。

自分にとって、他に道はないのですから。