せいぜい
声とか張ってなんぼの世界で
ただ閉じ込めるのはどうして?
そんなこと出来たら困ってないよ
だから僕はいつだって
劣等生だい 劣等生だい 劣等生だい

出典: 風薫る空の下/作詞:ぷす 作曲:ぷす

歌詞の2行目に示されていることについて見ていきます。

ここでは自分の意思を表に出さないといけないこの世界を表している。

心の中で飽和している想いを外に出すことの出来ない自分への問いかけです。

同時に、それが出来ない自分への嫌悪感も抱いています。

報われない主人公

飽和した感情は外側へ

せいぜい
手とか繋いではしゃいだって
それだけでも見上げたものね
正解とかよく分かってないから
教えてよ どんな子が
優等生だい?

出典: 風薫る空の下/作詞:ぷす 作曲:ぷす

1番のサビとほぼ同様の歌詞です。

しかし、最後の「劣等生」が「優等生」へと変化しています。

今までは想いの矛先が自分へと向いていました。

ここで初めて外側へ想いの矛を向けているイメージが感じ取れます。

主人公の虚勢

失敗したって損得に眩んで
この言葉の先 想像してみたって
見えてこないままのキモチを汗に流したんだ

君と夏の夢 目覚めてしまったんだ
風薫る空の下

痛いのはね 慣れっこだよ

出典: 風薫る空の下/作詞:ぷす 作曲:ぷす

まるで一晩の夢のように儚く短かったあなたとの思い出。

歌詞の最後に描かれている言葉は、自分を繕っているに過ぎません。

主人公が普段から心の痛みを抱えているのは、自分を「劣等生」と表現することから明らかです。

だからこそ今回の別れの痛みも何ら平気だと虚勢を張っています。

そこにある虚しさや報われない主人公の情が描かれて楽曲は締められます。

終わりに

ツユ【風薫る空の下】歌詞の意味を解釈!君への変わらない想いとは?「ごめんね」を言った心情を読み解く!の画像

いかがでしたでしょうか。

ツユの『風薫る空の下』について歌詞を解釈していきました!

主人公の一心な想い夏の情景が魅力的な楽曲

歌詞の単語一つ一つがどこか儚げで感情を揺さぶられます。

この先のツユの新曲にも期待が高まります。

そして以下ではツユの楽曲の歌詞解釈記事を紹介します。

ツユの『くらべられっ子』。

現代社会の他者比較とそこに憂う主人公のリアルな心情が描かれた歌詞が魅力です。

10代~20代の若者に大きな支持を得ているツユの代表曲【くらべられっ子】について楽曲に込められた意味を考察していきます!青年期に感じる他者比較や劣等感、何者にもなれない無力感がリアルな歌詞に乗せられています。一緒に歌詞のひとつひとつを紐解いていきましょう。

こちらはツユの『あの世行きのバスに乗ってさらば』です。

青年期特有の希死念慮自己肯定感の低下を描いた歌詞に注目。

キャッチーなメロディーとのギャップも魅力的です。

「ヘイセイプロジェクト」で人気を博したボカロP・歌い手じっぷす。彼が「ぷす」としてボーカル・礼衣と組んだ男女音楽ユニットが「ツユ」です。一見ポップな音楽にどこか哀愁のにじむ歌詞は中毒性が高く、多くのファンを獲得しています。そんな「ツユ」の曲の中から、「あの世行きのバスに乗ってさらば。」を紹介します。

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