10周年を迎えたサカナクション

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北海道で結成され、2005年に活動を開始したサカナクション

ロック、エレクトロ、フォークなど独自の音楽性を追求し、2017年にはついにデビュー10周年を迎えました。

そんなまだまだ勢いの止まることのないサカナクション

そのフロントマンとしてバンドを牽引しているのは「山口一郎」です。

山口一郎の独特の歌詞世界


山口一郎は、北海道小樽市出身でボーカルとギター、さらにはDJも担当しています

サカナクション結成時のメンバーであり、ほとんどの作詞と作曲を担当しています。

そんな山口一郎の描く歌詞の世界観は、とても文学的で独特です。

一体、その歌詞は何から影響を受けているのでしょうか。

それは、幼い頃から両親の影響で俳句や詩を嗜んでいたことによるそうです。

俳人では寺山修司や種田山頭火、詩人では吉本隆明や石原吉郎を好んで読んでいる山口一郎。

その文学性は、ここから来ているようです。

またミュージシャンでは、友部正人などのフォークシンガーにも多大な影響を受けているそうです。

今回は、そんな山口一郎の歌詞に焦点を当て、独断と偏見でランキング付けし、紹介していきます。

歌詞ランキングTOP10

第10位「セントレイ」

僕は行く 夜中を目で追い続けて 淋しくなる月を抜けて
千の最後までほら 手で数えたら 見えてきたんだ 見えてきたんだ

1000と0と線と点の裏 重なる世界 僕と君が繋がる世界
このままここに居て 何も変わらず 何も言わず さよなら世界

出典: セントレイ/作詞:山口一郎 作曲:山口一郎

まずは、第10位です。

第10位には「セントレイ」の歌詞がランクインしました。

「セントレイ」は、2008年12月10日にリリースされた1枚目のシングルです。

この楽曲は、2009年1月21日にリリースされたアルバム「シンシロ」を制作している過程で生まれ、先行シングルとしてリリースされました。

サカナクションにしては、ポップ色が強く、ギターロックと絡まるシンセサイザーの音が前面に押し出された楽曲に仕上がっています。

「セントレイ」の歌詞は、その楽曲の力強さに拍車をかけるかのような前向きな歌詞になっています。

この先がどんな未来なのか、手探りだったとしても前を向いて進んでいくことで、望む世界は繋がっていくというポジティブな歌詞が背中を押してくれます。

セントレイ
サカナクション
ビクターエンタテインメント

第9位「アルクアラウンド」

流れて 流れて 僕らは今うねりの中を泳ぎ回る
疲れを忘れて
この地で この地で 終わらせる意味を探し求め
また歩き始める

悩んで 僕らはまた知らない場所を知るようになる
疲れを忘れて
この地で この地で 今始まる意味を探し求め
また歩き始める

出典: アルクアラウンド/作詞:山口一郎 作曲:山口一郎

続いて、第9位です。

第9位には「アルクアラウンド」の歌詞がランクインしました。

「アルクアラウンド」は、2010年1月13日にリリースされた2枚目のシングルです。

この曲でサカナクションを知った人も多いのではないでしょうか。

ワンカットの印象的なミュージックビデオと合わせて、どこか懐かしいエレクトロサウンドが特徴の1曲です。

それにより、バンドとしてのイメージを決定付けた重要な1曲となったと言っても過言ではないでしょう。

「アルクアラウンド」の歌詞は、北海道から上京してきた時の心境や、その中での葛藤、そして、決意の表れた歌詞になっているように感じます。

同じように地元を離れ、新天地で戦う人の心に強く響き、文学的なだけでなく、リアルが描かれた歌詞に胸を打たれます。

アルクアラウンド(初回限定盤)
サカナクション
ビクターエンタテインメント

第8位「夜の踊り子」

雨になって何分か後に行く
今泣いて何分か後に行く
今泣いて何分か後の自分

今泣いて何分か後に言う
今泣いて何年か後の自分

笑っていたいだろう

出典: 夜の踊り子/作詞:山口一郎 作曲:山口一郎