貴方の腕が 声が 背中がここに在って
私の乾いた地面を 雨が打つ
逃げる事など 出来ない
貴方は何処までも追って来るって
泣きたい位に 分かるから 分かるから
出典: https://twitter.com/RecordAwardBot/status/927438380173991936
ここでサビがやってきます。
貴方として書かれているのは、「腕」「声」「背中」といったリアルな肉感。
一方自分として書かれているのは、「乾いた地面」といった比喩です。
このちがいに、2人の人物の隔たりを見ることができます。
そしてサビの後半を読むと、もう女性の気持ちが決まっていることがわかるでしょう。
こちらの歌詞も、全部でわずか69文字です。
短い文字数に込められることで、せつなさが表現されるような気がしますね。
あまりにも密度が濃い
「眩暈」に限らず、鬼束ちひろの書く歌詞には密度の濃さが認められます。
だからこそ短いセンテンスから意味を読みとることができ、心を震わされるのでしょう。
一字一句を見逃さずに、しっかりと吟味すること。それが鬼束ちひろの曲を楽しむコツとなるのかもしれませんね。
唯一無二の歌
鬼束ちひろの作る歌は、唯一無二の世界を持っています。
彼女にしか作れない。彼女が作らないと意味がない。そう思わせるだけのパワーと魅力に満ちているのです。
代表曲である「眩暈」を聴くと、改めてその感覚がわかってきます。
鬼束ちひろのハードリスナーも、まだきちんと聴いたことがない人も、心を落ち着かせて、じっくりと「眩暈」に聴き浸る時間を作ってみてください。
どうして鬼束ちひろに引き込まれるのかが、少しずつでもわかってくることでしょう。
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