大人への成長

青 噛んで熟って頂戴
終電で帰るってば 池袋

出典: 丸の内サディスティック/作詞:椎名林檎作曲:椎名林檎

ここでいう「青」が表しているのは、まだ彼女が若く未熟であるということでしょう。

「いって」に「熟」という字があてられていることから、自分を早く大人にして欲しいとの願望も見て取れます。

彼女は、音楽、精神、そして肉体的にも大人になりたかったのでしょう。

この曲の中でベンジーに対しての憧れを語ってきた彼女。

しかしここではその相手はベンジーではないと考えられます。

終電で帰る」といっているように、ベンジーよりもっと現実的な相手。

もしかすると彼女は自身を売り込むために音楽関係者に体の関係を持っていたのかもしれません。

安易に「青姦でいって頂戴」としなかったのは、そういったダブルミーニングを現しています。

最後にはやはりベンジーへの憧れが

ミュージシャンとしての憂鬱な日々、そしてベンジーへの憧れを歌ってきた彼女。

彼女も自分を売り込むために苦悩します。

しかし彼女はやはりベンジーへの憧れ、音楽への純粋な気持ちを捨てきれません。

再びベンジーへの愛が語られる

マーシャルの匂いで飛んじゃって大変さ
毎晩絶頂に達して居るだけ
ラット1つを商売道具にしているさ
そしたらベンジーが肺に映ってトリップ

将来僧になって結婚して欲しい
毎晩寝具で遊戯するだけ
ピザ屋の彼女になってみたい
そしたらベンジー あたしをグレッチで殴って

出典: 丸の内サディスティック/作詞:椎名林檎作曲:椎名林檎

彼女が憧れていた音楽の世界は、こんなに憂鬱なものだったのでしょうか。

そんな気持ちを表すように、大サビでは音楽やベンジーへの愛が力強く歌われています。

ミュージシャンとして苦悩し、紆余曲折する一方で確実に大人へと成長していく。

そんな過程の想いがこの曲には表れているのです。

最後に

椎名林檎の代表曲「丸の内サディスティック」について、歌詞の解説をしてきました。

この曲に登場する主人公の女性は、椎名林檎自身がモデルになっています。

音楽にどっぷりと浸かった生活の中で屈折し苦悩した経験も現れていましたね。

一見意味はなく、散文的に見えるこの曲の歌詞かなり深いところまで考えられていました。

直接的な表現を避け、言葉に複数の意味を持たせることができるところが椎名林檎のカリスマ性にも繋がります。

曲調のお洒落さや世界観の独特さに目が行きがちな彼女の楽曲

しかし、是非歌詞の意味を理解し、彼女の音楽のルーツにも思いを馳せてみてください。

椎名林檎の音楽的ルーツをたどって

「丸の内サディスティック」には、椎名林檎の音楽のルーツとなる人が登場しました。

この曲が気に入った方は、彼女が影響を受けたアーティストの曲も楽しめるかと思います。

彼女の歌詞、曲の世界観にさらに入り込めるよう、以下のアーティストも是非チェックしてください。

多くのアーティストにカバーされ、今もなお愛され続けている伝説のロックナンバー『Smells Like Teen Spirit』の歌詞の紐解きに挑戦したいと思います。

「エレカシ」の愛称で親しまれるエレファントカシマシ。30年以上のキャリアを持ち、契約打ち切りやメンバーの闘病、幾度のレコード会社移籍などを乗り越え、エレファントカシマシのサウンドは常に進化しています。そんなエレカシのおすすめ曲をランキング!王道のおすすめ曲から攻撃的なおすすめ曲まで、各種取り揃えました。