back numberの隠れた名曲「君がドアを閉めた後」を紹介

君がドアを閉めた後/back numberの歌詞が関ジャムで話題に?! ツアー2017新グッズも♪の画像

back numberの魅力とは?

back numberは20代の女子を中心に、台風の目のようにあらゆる世代の心の隙間に入り込む、そんな曲を作ることが出来ます。そんなback numberの魅力とは、一言で表すならば、「女性らしさ」にあるのではないでしょうか。

特に、back numberの大きな特徴であり、魅力となっているのは、ボーカルの清水依与吏(しみずいより)さんの書く歌詞にあります。しみずいよりさん(変換できない)が書く歌詞が、まるでその曲の世界にいるような「共感」を生み、そこから僅かに感じ取れる「幸せ」に対して、死なない程度に世の女性たちはキュンとしてしまいます。

そうした魅力が生まれるのも、清水さんの「女性らしさ」(女々しさとも言う)が生み出したものと言えるのかもしれません。

2013年6月26日に「高嶺の花子さん」のシングルにてリリース

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「君がドアを閉めた後」は、2013年に第一弾としてリリースされた、シングル「高嶺の花子さん」のカップリング曲になります。

ファンの間では隠れた名曲として、その歌詞の奥深さに共感の声が多数あげられています。初めて聞いた方も、その女々しいけど切ない歌詞に共感を覚えるようなものになっています。

今回は、そんな隠れた名曲「君がドアを閉めた後」をどんどん解剖していきたいと思います。

「君がドアを閉めた後」の歌詞を大解剖!

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ここからは、いよいよ「君がドアを閉めた後」の歌詞を大解剖し、その中身をみていきましょう。

線路沿い家までの道を
缶ビールと想い出を一人ぶら下げて
サンダルのかかとを引きずって歩く
僕を自転車が追い越して離れてゆく

出典: https://www.kashi-jp.com/Kashi/pvaVzy/

冒頭からもう「引きづっている感」がすごい

back numberの大きな特徴は、先ほど紹介しました、「ザ・女々しさ」です。ということで、この曲も、冒頭から何やら「思い出を一人ぶら下げて」、「サンダルのかかとを」引きずっています。

この歌詞からも、何となく「何かを引きずっている」という描写を感じ取ることが出来ます。一人とぼとぼと、缶ビール片手に歩く男性の姿が想像できます。

そして、自転車が追い越し離れていくという歌詞が、一人で歩く道の寂しさをより増幅させているように感じます。

君とよくこの道を商店街の帰りに
近道でもないのになぜかいつも通って帰ったね

出典: https://www.kashi-jp.com/Kashi/pvaVzy/

ここで、ようやくこの男性が引きずっている「何か」の正体が判明します。そう、皆さんお分かりの通り、それは「君」です。つまり、別れた彼女ということになるのでしょうか。

皆さんも、友達や恋人と一緒に歩く帰り道に敢えて遠回りな道を選んで、話しながら歩いたといった経験はないでしょうか。「この人とずっといたい」。そう思った時、人はゆっくりと歩いてみたり、遠回りしてみたり、色々やってみるものです。でもそういった思い出が、後々とても印象深い情景風景として、懐かしく思い出されるのです。

まさしく、この歌詞は、そんな眩しすぎる思い出のことを考え、一人商店街の道をビール片手にとぼとぼ歩く男の姿を現しているのです。

「君がいればなぁ」という切なすぎる歌詞

君がいればなあって思うんだよ
服を選ぶ時玄関のドアを開けた時
新しい歌ができた時
君ならなんて言うかな
君がいればなあって思うんだよ

出典: https://www.kashi-jp.com/Kashi/pvaVzy/

ここからは、いよいよ曲のサビになります。「君がいればなぁ」という歌詞から始まるこのサビは、思いがあふれ出したような印象をうけ、聞く人に「グッと」切なさをこみ上げさせます。

「君がいればなぁ」という歌詞にある通り、もう君はいないのです。「服を選ぶとき」、「玄関を開けたとき」、「新しい歌が出来たとき」、もし君がいたら、そんな風に考えてしまう、いつまでも彼女を忘れられない、情けなくも切ない男の姿が思い浮かびます。

彼女と別れたばかりの男性だけでなく、一緒にいた人と別れたとき、本当に必要としていた相手と別れた時、人は必ず後悔思い残しが生まれます。この歌詞の男性も、「君」と過ごした部屋に一人いる時や、「君」と歩いた道を歩いては、「君」のことを思い出してはこう思うのでしょう。

「君がいればなぁ」

なんとも切なすぎる歌詞です。この後彼は、どうやって「君」との思い出の空白を埋めるのか、大変気になります。この曲は、そうした離れて思い出となってみて初めて分かる「幸せ」と、女々しくも切ない男の姿を描いている、back numberらしい大変巧みな曲であると言えるでしょう。

関ジャムでも紹介された!