indigo la Endが奏でる愛と命の歌を徹底解剖!

【鐘泣く命/indigo la End】壮大なテーマの歌詞を解説!ドラマ「ぼくは麻理のなか」OP曲の画像

耳に触れたときに、まるでそよ風のようにさらりとしている。

耳で聴いたとき、まるで絡まった毛糸のように難解。

胸に届いたとき、まるで心臓が破裂しそうなほど苦しくなる。

indigo la Endが作る音や歌詞は、リスナーを受け入れながら裏切るような不思議な魅力があります。

今回ご紹介する「鐘泣く命」もリスナーの心を掴んで離さない一曲です。

「Crying End Roll」に収録

この曲は、2017年7月にリリースされた「Crying End Roll」の中のひとつ。

シングルカットはされていませんが、ついつい見入ってしまうMVが公開されています。

MVはタイアップドラマと連動

「鐘泣く命」はドラマのオープニング曲として使われました。

フジテレビの動画サービスで配信された「ぼくは麻里のなか」です。

そしてこの曲のMVドラマのキャストとindigo la Endドラマ内容をたどる形で作られています。

さて、このMVをご覧になってドラマの内容がわかりますでしょうか?

ぼくと麻里の中身が入れ替わってしまう、というごくありふれた設定のドラマ。

と思いきや、麻里の中にはぼくがいるのに、ぼくは「ぼく」として存在している。

つまり、麻里の存在が消えてしまった! というような内容になっています。

「鐘泣く命」に込められた意味とは

今回はMVという「視覚」には頼らず、川谷絵音がつづった歌詞だけにスポットを当てます。

文字に、単語に、文章のなかに垣間見られるこの曲の意味やストーリーを紐解いていきましょう。

「鐘泣く命」1-Aパート

【鐘泣く命/indigo la End】壮大なテーマの歌詞を解説!ドラマ「ぼくは麻理のなか」OP曲の画像

羽が生えたままじゃ
いつもの帰り道
つまらないルートでしか辿れない

出典: 鐘泣く命/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音

いつもとは違う斬新な道をたどりたければ、羽なんてないほうがいい

冒頭の歌詞の裏表を返すと、こうなりますね。

ここでいう「道」とは道路のことではないと考えられます。

羽をはばたかせて空へ帰っていく道筋のことなのでしょう。

帰る先は空で「いつもの」という表現から、空と地上を繰り返し行き来していると考えられます。

一度受けた愛が
残ってるんだから
少しずつ空に昇ってゆけ

出典: 鐘泣く命/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音

愛があると、空にのぼる速度が落ちるのでしょうか。

まるで愛に重さがあるかのような表現ですね。

また、愛を受け取るのではなく「受ける」とされています。

試しに愛を「傷」という言葉と入れ替えてみましょう。

「一度受けた傷が残ってるんだから」

この歌詞で「愛」は必ずしもプラスの意味ではないのかもしれません。

「鐘泣く命」1-Bパート

【鐘泣く命/indigo la End】壮大なテーマの歌詞を解説!ドラマ「ぼくは麻理のなか」OP曲の画像

曲の語り手の語気が強すぎると思いませんか?

そんなところに着目してみましょう。