もっともっと愛させてよ
命を越える間際まで

出典: 鐘泣く命/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音

サビの最後につく2フレーズ。この語り手はどちらでしょうか

溺れている君すらも愛したい、溺れて命が尽きるその瞬間まで愛し続けていたいのは2番。

完全なメンヘラ思考であり、1番の語り手と非常に対照的です。

しかし語り手が1番であるとも考えられます。

もっと傷ついて、もっと血を流せばいい。

空に帰る歩みは遅くなるけれど、その分鐘を鳴らす回数が多くなるでしょう。

そして「誰か」に傷を見せつける機会も増えるでしょう。

「君」と言っていることから、夢の中に浮かぶ君に触れようとしたのは2番の語り手です。

「溺れてしまった」のは、いったい誰でしょう。

  • 語り手

2通りが考えられますね。

素直に読み取れば、溺れたのは語り手だと考えます。

しかし、蒼白の顔をした「君」が腕をすり抜けるように夢の底に沈みこみ、溺れたのかもしれません。

抱きしめる腕から逃れようとした結果溺れてしまった、というのは考えすぎでしょうか。

「鐘泣く命」の世界観

【鐘泣く命/indigo la End】壮大なテーマの歌詞を解説!ドラマ「ぼくは麻理のなか」OP曲の画像

登場人物は4人だと考えます。

  • 1番の語り手(君の友人?)
  • 君の復讐相手(君の想い人?)
  • 2番の語り手

1番で鐘を鳴らしているのは「君」であり、君は何らかの理由で誰かに傷つけられた。

おそらくは恋愛絡みなのでしょう。

それに対する復讐を後押ししているのが1番の語り手です。

しかし1番のBパートで「願い」という明るい単語が使われているのが気になりました。

復讐の歌としては、場違いなワードですよね。

2番は言わずもがな、語り手の独善的な恋愛を表現していると思われます。

「鐘泣く命」1番のストーリー予想

無意識に「君」を傷つける想い人に、どうにかして想いを伝えたい。

傷ついても希望を捨てない「君」を見かねた友人が、相手を振り向かせるために考えた方法。

それは「君」の痛みや想いを素直に相手へとぶつけることだった。

「鐘泣く命」2番のストーリー予想

君のためだよ、と尽くしても振り向いてくれない「君」。

しつこく語りかけ、返事を強要する語り手。

行き過ぎた行動のせいで命を失おうとしている「君」にさえ「もっと愛したい」と訴え続けた。

indigo la Endに翻弄され続けたい

「鐘泣く命」の歌詞の意味を独自目線で考察してみました。

皆さんはどのように解釈しましたか?

作詞者である川谷絵音がこの曲に込めた意味と、私の解釈はひとつも重ならないかもしれません。

川谷絵音からしてみればそれは「思うつぼ」でしょう。

川谷絵音に限らず、ミュージシャンにとってリスナーの解釈違いは必ずしも悪いことではないと考えています。

リスナーの数だけ、歌詞の解釈がある。楽しみ方がある。

川谷絵音が描く曲はどれも世界観があいまいで、いくつもの入り口と出口があります。

聴く人のメンタルや根底にある価値観によって、とらえ方が変わってきます。

ぜひ「鐘泣く命」を繰り返し聴いて、聴くたびに変わる複数の物語を楽しんでくださいね!

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