『Natural Lips』について
まず、『Natural Lips』の収録作品や聴きどころなど、概要について紹介します。
アルバム『XXL』収録
一度聴くと耳から離れない抜群のメロディーセンスと、ユーモア溢れるMVで注目を集めるシンガーソングライター「岡崎体育」。
そんな岡崎体育の楽曲である『Natural Lips』は、2017年6月に発売されたアルバム『XXL』に収録されています。
ファンキーなサウンドと英語に聞こえる歌詞が話題
この曲の魅力は、何と言っても英語に聞こえる日本語の歌詞です。まだ『Natural Lips』を聴いたことがない方からすると、まったく意味がわからないと思います。
しかし、確かに英語に聞こえるのです。気になって仕方がないという方のために後ほどMVも紹介しますので安心してください。
そして、もう一つのポイントはファンキーなサウンドです。ビートも素晴らしいですが、よく聴くとものすごくギターが格好良いことに気がつきます。
はじめて聴くと岡崎体育のギタースキルが高すぎると驚くことでしょう。
実は、このギターは世界的なギタリストであるレイ・パーカー・ジュニアが担当しています。
スティーヴィー・ワンダーやアレサ・フランクリンなど、名だたるミュージシャンのセッションに参加しているギタリストです。
このように、イメージした音楽に妥協を許さないスタンスも岡崎体育の人気の理由だと思います。
英語に聞こえる理由は?
なぜ、『Natural Lips』の歌詞は英語に聞こえるのでしょうか。その謎に迫りたいと思います。
きっかけはTwitter
『Natural Lips』が生まれたきっかけは、Twitterに投稿した冷蔵庫に貼ってあったメモ書きを英語風に読んでいる動画です。
はじめて聴くと英語のニュースを聴いている気分になります。しかし、よく聴くとお米の炊き方を説明しているだけなのです。
岡崎体育は今でも実家に住んでいて、ある日家に帰ると冷蔵庫にメモ書きがありました。
それを何となく英語風に読んでみたら、それを動画で撮ることを母親にすすめられたと語っています。
その結果、彼も想像しなかったほど多くの方から反響が寄せられました。これが、きっかけとなって『Natural Lips』は制作されます。
テクニックを駆使
もともと、街中にある看板などを英語風に読むことが岡崎体育は得意だったそうです。そこに、歌詞の工夫と発声のテクニックを加えて、『Natural Lips』は楽曲として仕上げられています。
まず、2つの単語をつなげることで、発音の変化が起こる「リエゾン」を意識して歌詞は考えられています。これを上手く作ると英語のように聞こえるのです。
また、「R」を普段よりも大げさに発音することもポイントです。「引っ張ったり 押し込んだり」がわかりやすい例でしょう。
「り」を舌を巻くように発音すると英語に聞こえます。気になる方は試してみてください。それを生かすために、歌詞にはら行の言葉が積極的に取り入れられています。
また、単語の間に普通では入らない音を意図的に発声するなど細いテクニックも駆使されているのです。
以上のポイントを注意しながら『Natural Lips』を聴くと、また違った楽しみ方ができますよ。
海外の方も困惑
『Natural Lips』は日本人が聴くと英語のように聞こえますが、海外の方の反応はどうなのでしょうか。
YouTubeのコメントをチェックする限りは、あまり反応はないようです。残念ですね。
ある海外の方は「すごくビートは素晴らしいけど、この曲には意味はないのかな?」とコメントしていました。
どうやら、あまり受けは良くないみたいです。
その反面、英語が堪能な日本の方からは興味を持たれていました。『Natural Lips』を真剣に英語詞にしている方もいらっしゃいます。
興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
歌詞を公開