さよならって 君が叫んでる
さよならって 今も叫んでる
出典: STAND-ALONE/作詞:aimerrhythm 作曲:飛内将大
「さよなら」という言葉が2回も出てきていますね。
「あなたの番です」の中では、交換殺人が行われているので、住民たちはみんな疑心暗鬼の状態。
なので、今まで信頼していた隣人や家族でさえも敵に見えるのでしょう。
そんな信頼していた人(=君)から裏切られる様子を「さよなら」という言葉で表現しているように感じます。
「今も叫んでる」ということは、今まさに君が誰かを裏切ろうとしている。
そんな様子を描いているようにも感じられますね。
交換殺人という人間の醜い欲望が詰まったゲームが始まってしまったせいで、
大切な人さえ信頼できなくなるというのは、とても悲しいことです。
「間違い」とは?
間違いだらけでも
そのドアを開ければいいと
出典: STAND-ALONE/作詞:aimerrhythm 作曲:飛内将大
「間違い」というのは、交換殺人が繰り広げられている状況のことを指しているのでしょう。
「交換殺人をするのは悪いこと」というのは、当然みんな分かっています。
しかし「間違いを犯してでもいいから、誰かを殺したい」と思っている住民が何人もいるのです。
心の内にある欲求に打ち勝つことができず、次から次へと住民たちは過ちの「ドア」を開いてしまいます。
交換殺人ゲームが始まってしまったのは、そんな住民たちの欲求が原因なのでしょう。
それに「他の住民だって交換殺人をしたのだから、私も…」といった集団心理が働いているのかもしれません。
一人じゃ到底できないことも、集団心理が働くとあっけなく実行できてしまうから怖いですよね。
「悲しい歌」が指すものとは?
何も変われないなら
悲しい歌ずっと 歌ってもいいの
出典: STAND-ALONE/作詞:aimerrhythm 作曲:飛内将大
「悲しい歌」というのは、様々な解釈ができそうですが、
筆者は「誰かを殺したいと願う気持ち」を指しているのかな?と感じました。
交換殺人ゲームが始まったせいで、善悪の感覚が狂い始めた住民たち。
「何も状況が変わらず苦しむくらいなら、交換殺人に参加してスッキリした方が良いんじゃないか」
そんな心の葛藤を描いているようにも思えます。
確かに、自分に多大なストレスを与えてくる人物がこの先いつまでもそばにいるというのは、
とても大きな不安に繋がります。
「その大きな不安が解消されるなら…」という藁にもすがる気持ちで、交換殺人をしているのかもしれませんね。
孤独や不安と戦いながら…
STAND-ALONE 歪んだ世界で
STAND-ALONE 描いた世界へ
出典: STAND-ALONE/作詞:aimerrhythm 作曲:飛内将大
誰も信頼できなくなった今、信じられるのは自分だけです。
住民たちはみんな独立した状態(=STAND-ALONE)になって、この交換殺人ゲームに参加していきます。
交換殺人ゲームが行われている歪んだ世界。
その世界の中で危険を冒しながら生き抜き、自分の理想の未来(=描いた世界)を掴もうとしているのです。
孤独や不安と戦いながら交換殺人をしたところで、果たして本当に心の平安が得られるのかは、誰にも分かりませんけどね。
住民たちにとっての希望
バイバイ 窓辺に
月明かりも届かない場所
何もかも投げ出して 暗闇に浮かぶ
星になりたい夜 そうでしょう
出典: STAND-ALONE/作詞:aimerrhythm 作曲:飛内将大
「月明かりも届かない場所」というのは、絶望した自分の心を指しているのでしょう。
しかし、そんな心の状態に「バイバイ」といっています。
常識的に考えたら交換殺人なんて、現実的ではありませんし、それに参加して幸せになれるとは思えません。
でもこの住民たちにとって交換殺人というのは、唯一の希望なのだと思います。
自分の理想の未来を手に入れるためなら、何もかも投げ出してやる!といった気持ちでいるようです。