「I am me.」に込められた意味
「生きる」ということ
何のために生まれたのか考えたことはありますか？
「頑張る理由」があると、人は何倍も力強く生き抜くことができます。
逆に「生きる目的」を見失えば本来発揮できる能力も開花せずに終わってしまうでしょう。
今回ご紹介するのはBiSHの「I am me.」。
生きる目的を問いながら、必死に未来へと前進しようとする楽曲です。
力強く切実な言葉が詰まった歌詞は、頑張ろうとする人の心情を映し出しています。
歌詞に込められた「意味」を一緒に紐解いていきましょう。
MVではパラレルワールドが展開？
もしBiSHじゃなかったら
「I am me.」は2019年5月3日にリリースされたアルバム「CARROTS」に収録。
こちらのアルバムは、Apple Music限定で配信されています。
そして、リリースに先駆け2019年5月2日にはYouTubeにMVが公開されました。
「プロミスザスター」でも登場した女優・田中真琴がMVに出演。
未来は自分で変えていくもの
ママになっていたり、撮影アシスタントをしていたり、美容師をしていたり…。
現実味のある内容ばかりですね。
どのメンバーも思いのほか自然に、生活に溶け込んでいます。
でも、パラレルワールドで生きていてもメンバーはやっぱり仲良し。
皆で集まっては楽しそうに過ごしているみたいです。
「芸能界へと飛び込む」という決断をした彼女たちは、BiSHで活動することになりました。
しかし、もしこの決断をしなければ、ありふれた生活を過ごしていたのかもしれません…。
目の前の選択ひとつひとつが未来を変えていることが実感できます。
それでは、歌詞も見ていきましょう。
周囲に怯えて生きてきた
湧き上がる疑問
本当なのかな？
当たり前なの？
真実を求めてる
黒い箱の中で
背中にひやりとなんかいる
出典: I am me./作詞:未公表 作曲:松隈ケンタ
真偽を自問自答しています。
誰かの発言に疑問を持っているようにも感じとれますね。
「この人たちの発言って合ってるのかな？」
「これが本当に正しい選択肢なのかな？」
生きていく中で、このような疑問を持ったことのある人は多いのではないでしょうか？
周囲の意見に耳を傾けることは大切。
ですが、鵜呑みにしすぎて全ての判断を他人に委ねるのは危険です。
「黒い箱」はどんな景色なのでしょうか？
これは閉鎖的な環境を表現しているのかもしれません。
本心を偽ってしまった
誰かの言葉に怯え
嘘ばかりついていた
何も見えないから
他に頼るものなどなくて
出典: I am me./作詞:未公表 作曲:松隈ケンタ
周囲と違う意見を口にして敵意を向けられる…。
そんな想像がよぎっては、本心を偽った「嘘の発言」を繰り返してしまったようです。
他人本位で生きてきた結果、自分の意思は枯れ、疲れ切ってしまったようにも感じ取れます。
周囲との摩擦を減らし、円満な未来を目指した「嘘」という選択。
結果的には本心で語り合える人間関係を築くことができず、「孤独」を招いてしまいました。
