歌詞の1行目。
このひとりがけのソファーを奪い合うという様子からも、とても仲がよかったことが表現されています。
そんなちょっとした思い出が、自分の頭の中で思い出されるのでしょう。
それはふとしたときに君のことを思い出してしまうという意味も込められています。
しかし、そのような思い出によって君のことを考える時間がある。
その度に、自分自身も頑張ろうと思うことができるのかもしれません。
これらの歌詞から、別れたのは何か夢を追いかけていたからということがわかるのではないでしょうか。
君には夢があり、自分はそんな君を応援しているという様子が表現されています。
またそんな君を見て自分も頑張ろうと思うことができるのです。
その様子が歌詞の3行目の「向き合っている」という言葉に表れているのではないでしょうか。
応援している
君を照らす
見上げた夜空は 雲が晴れて
夢に向かってる 瞳は変わらない
出典: ユラユラ/作詞:Hearts Grow 作曲:Hearts Grow
ふと空を見てみると、雲がなくなっています。
これまで感じていた心のモヤモヤが晴れているような様子が表現されているのではないでしょうか。
先ほど「歪んだ空」という歌詞が出てきました。
ここではその様子とは一変した雰囲気のある空です。
とてもスッキリとしている気持ちであることが表れています。
そして歌詞の2行目。
夢に向かうのは、君と自分のふたりのことでしょう。
おそらくふたりはこれまで切磋琢磨しながら夢に向かって進んでいました。
その気持ちはきっと昔も今も変わらないものなのでしょう。
夢を目指しているキラキラした目が変わることもないのです。
そのキラキラした目はまるで夜空の星のようです。
変わらない気持ち
キラキラと輝く星は
今も君を照らしてる
出会った日と変わらぬ空の下
ひとつの誓い
出典: ユラユラ/作詞:Hearts Grow 作曲:Hearts Grow
そんな自分の目と同じようなキラキラとした星が、君のことを見守ってくれているのです。
太陽と違って、星はたくさんあるもので綺麗な輝きを放っているもの。
たくさんの人が見守っている様子や、夢に向かう姿が輝いているような印象を受けるのではないでしょうか。
また歌詞の2行目の「今も」という言葉。
この言葉からも昔自分と君が一緒にいたときから、ずっと照らされていたということがわかります。
昔も今も、星と一緒に自分も君のことを応援しているという意味が込められているのではないでしょうか。
初めて君と出会ったあの日から空が変わっていないように、自分の気持ちも変わっていないのです。
そしてこの自分の変わらない気持ちはこれからも変わることはない。
そのような意味が歌詞の4行目の「誓い」という言葉に表れているのです。
心は近くに
君との絆
話すときに髪を触るくせがうつっている
ひとりきりで眠る
胸の痛みさえ きっと絆
出典: ユラユラ/作詞:Hearts Grow 作曲:Hearts Grow
君のくせが自分にもうつっていると歌詞の1行目に出てきています。
このことからも自分が君の影響をとても受けていることがわかるのではないでしょうか。
そんな自分は、君がいなくなった部屋でひとりで眠っているのです。
本当は君と一緒にいたいのに、君とはいられない。
その辛さや、君のことを考えるたびに起こる胸のズキズキとした痛みを感じてしまうのでしょう。
しかし、それは君と一緒にいたという証でもあるかもしれません。
君とは長い間一緒にいて、思い出がたくさんあるからこそ感じてしまう痛み。
その痛みは君との絆を表しているのです。
そして君との絆を感じるたびに、自分ももっと頑張ろうと思うことができるのかもしれません。
離れていても影響を与え合っているということがわかるのではないでしょうか。
離れていても
それでは歌詞を見てきた上で、考察していきましょう。
歌詞に登場した「歪んだ空」。
その空で繋がるとは一体どういう意味なのでしょうか。
先ほども解説した通り、空が歪んで見えるのはおそらく涙を流しているから。
君が自分の元からいなくなってしまったことで、自分は泣いているのでしょう。
しかし、今自分が見ている空と君が見る空は、繋がっている同じ空なのです。
見える空の風景は違うものかもしれませんが「空」というものでは同じもの。
だからこそ、離れていても君と自分は繋がっているということが表現されているのです。
そして自分が君を、近くに感じていると思っている理由。
それは、どれだけ距離が離れていても、ふたりの心は想い合っているからです。
ふたりの絆は確かなものであり、これまで一緒に過ごしてきた時間もなくなることはありません。
お互いが夢に向かって切磋琢磨しているように、支え合っている関係なのです。
物理的に離れていても、心の距離は近くにある。
そのことを表しているのです。