わかるわけない
人のことは
そんな悲しいイメージ
取っ払うよ
始めよう

出典: MORE THAN LiKE/作詞:松隈ケンタ,JxSxK 作曲:松隈ケンタ

まさに歌詞に登場するような気持ちを味わったことがある人は多いと思います。

家族だって親友だって、あなたのことを完璧に理解することはとても難しいでしょう。

それと同じく、あなた自身もそれらの人たちを完璧に理解することは難しいのです。

この歌詞中で表現されているのは主人公の気持ちというより、主人公が気にかけている君の気持ちと考えられるでしょう。

自分のことはわかってもらえない。

そんな風に心を閉ざし、他人との関わりを避ける君を心配している僕。

どうにかしてその固定観念を払拭したいと、何やら企んでいる様子ですね。

さて、一体何を始めるつもりなのでしょう?

捨ててあげたいものとは

捨てきれないよ 悲しすぎのせい

出典: MORE THAN LiKE/作詞:松隈ケンタ,JxSxK 作曲:松隈ケンタ

僕は何かを捨てたがっていますね。

というよりは、君が抱えている何かを捨ててあげたいという気持ちなのかもしれません。

しかしそれは簡単には払拭することができない。

まさに直前の歌詞に出てきた、他人に対する固定観念のことでしょう。

しかしうまく捨てられないのは、君がその考え方に支配されているから。

想像以上に根強い「それ」に対して、やや圧倒されている僕の様子が感じられますね。

「一」と「二」の差

「一」では何もできない

一人じゃ何もできずに 一人で悩み続ける
確かめたよ 自分の弱さ
もうね迷わないんだ

出典: MORE THAN LiKE/作詞:松隈ケンタ,JxSxK 作曲:松隈ケンタ

ここでは主人公の僕が、おのれの無力さに嘆く姿が描かれています。

ここで僕が感じている無力さ。それは、自分だけの力で君を変えられなかったことでしょう。

君が感情を取り戻せるよう必死になっていた僕は、そのことに落ち込む様子を見せていますね。

しかし、ただ後ろ向きな気持ちだけに支配されているだけではありません。

自分自身のネガティブな部分を自覚したからこそ、それが強さに変わる様子が感じ取れませんか?

弱さを自覚したなら、あとはそれを克服するだけ

歌詞を見る限り、僕は既にその方法を見つけ出しているようです。

ここから前だけを向いて歩いていくんだ、という力強さが溢れる歌詞ですね。

「二」の強さ

二人で何か掴めば 二人は強くなれるの?
確かめたい 試してみよう
同じコトをしようよ

出典: MORE THAN LiKE/作詞:松隈ケンタ,JxSxK 作曲:松隈ケンタ

先程の歌詞とは対象的に、ここでは「」という数が登場しています。

「一」からは、細く脆く弱々しい様子から光を見出して強さへ向かっていく姿が感じられました。

ここからは「二」です。つまりそこにいるのは、もう僕だけではないということ。

「一」人ではうまくいかないことだって、「二」人なら倍以上のパワーを発揮することができるでしょう。

僕は君と一緒にいることで、そのパワーを発揮できると期待しているのです。

その感情を分かち合いたい

嬉しいも全部欲しいよ
悲しいことだって欲しいの
誰かが言った一言じゃなくて

出典: MORE THAN LiKE/作詞:松隈ケンタ,JxSxK 作曲:松隈ケンタ

僕にとって、君は誰よりも特別な存在です。

「好き」なんて言葉が薄っぺらく感じられてしまうほどに、その愛は深いものだと考えられます。

そんな深い関係性の2人。僕は色々な感情を君と共有したいと願っているようです。

だから歌詞の1~2文目にある通り、君が感じたことを欲しい=僕も感じたい、と綴っているのでしょう。

「きっとあの子は嬉しかったと思うよ」「きっとあの子、辛かったんだよ」なんて、他人が想像した言葉に意味はありません。

どんな時も大切なのは、本当は君がどう感じていたか。どう考えていたか。ただそれだけなのです。