僕の心はまだ水の中さ(横山 渋谷)
タリラリラタリラリラ(横山 渋谷 安田)
出典: クラゲ/作詞:ISEKI from キマグレン 作曲:ISEKI from キマグレン
でました!このウジウジした男心。
行くの行かないの?と、見ていてコッチも恥ずかしくなる程ですね。
そうなんです。いつでも男の子はこうやって何度も何度も妄想し、絶望し、勘違いし、勇気を振り絞ろうとし、けどやっぱり弱気になる。
このループの中にはまっているんです。 痛い程伝わって来ます。 うーん。わかりますわかります。
冒頭から匂っていた弱気の原因(片思い)が決定的に…?
君が誰を見ていたのかを 本当は僕は知っているよ(村上)
グランドを走る彼の姿 きらめく瞳の奥の彼方(錦戸)
出典: クラゲ/作詞:ISEKI from キマグレン 作曲:ISEKI from キマグレン
ここで冒頭からの彼のウジウジした態度の原因が見えてきます。
彼女には思いを寄せている存在がいるのですね。
彼女の目線を追いかける度に現れる、グランドを走る彼の姿。
好きな男の子を追いかける女の子の姿もまた魅力的であり、それがまた主人公を苦しめていきます。
自分への無力感
プールの真ん中で僕一人 檻のように何も出来ず(安田 村上 錦戸)
ぷかぷかとそれ眺めては 胸を締め付けたんだ
出典: クラゲ/作詞:ISEKI from キマグレン 作曲:ISEKI from キマグレン
彼女の気持ちが自分に向かっていない事がわかり、ただ身動きも取れずにぷかぷかとプールの中で浮かぶだけの、無力感に佇むシーン。
檻という言葉はこの曲の雰囲気に対し、少し強すぎる表現のようにも思えます。
しかし思春期特有の、頭の中だけでループされる妄想の世界とコントロールすることのできない現実の間には、大きな柵や壁が確かにあるのです。
後半に向けて伏線が効きはじめる『クラゲ』のメタファー
『檻』という表現は青春を歌うこの曲の中では大事なキーワードと言えるでしょう。
歌詞を読み進めていく程に、『クラゲ』という言葉のメタファーが至る所にちりばめられている事がわかります。
いろんな意味で「クラゲ」というタイトルを付けたネーミングセンスには脱帽させられました。本当に秀逸です。
作詞は元キマグレンのISEKI
なるほどですね。サザンオールスターズを輩出した湘南のご出身。
「クラゲ」というワードをここまで巧みに操るあたり、海の近くで育ったISEKIならではの表現なのでしょう。
失恋の切ない気持ちを、明るく軽快なダンスチューンに乗せることで、湿っぽいネガティブな要素をドライで楽観的な印象に変えています。
結果、聴く人を楽しませるポップソングに仕上げてしまう手腕は本当に見事です。これからも沢山の名曲を生み出してくれることでしょう。
海好きの安田クンと曲との関係は?
もう1つ気になるのは安田章大と曲の関係でしょう。
メディアでも水族館好きや、趣味がスキューバダイビングである事を公言し、1級船舶免許まで保持している安田章大。
そんな彼にとって、クラゲという海洋生物にそれなりの親近感を抱いたとしても不思議ではないでしょう。
安田章大を題材にしたかどうかは定かではありませんが、この曲には特別な想いが込められているように思えて仕方がありません。
そうでなくても思春期を経験した事のある男子であれば、この曲には強く感情移入してしまう事でしょう。
もがき続ける自分をよそに、浮かれはじめる夏の雰囲気
あちらこちらで love love love(丸山 大倉)
恋があふれてる high high high high(横山 渋谷)
フラフラしてる身体も心も(丸山 大倉)
焦れば焦るほど 太陽に焦がされてしまうよ(横山 渋谷 安田)
yeah
出典: クラゲ/作詞:ISEKI from キマグレン 作曲:ISEKI from キマグレン