モンスター級の歌姫=Adeleの「Hello」

モンスターと言われて誰を思い浮かべるでしょうか?

ボクシング界のスーパースター井上尚弥を思い浮かべるかもしれません。

では、世界のポップス界なら?

そうAdele(アデル)ですね。

あの有名バンドマルーン5のアダム・レヴィーンをして、モンスターと言わしめた人物です。

そんな歌姫が歌う「Hello」は枯れた大地に響き渡りそうな壮大な楽曲

歌詞の内容も壮大なのでしょうか。

和訳して徹底的に紐解いていきたいと思います。

1番の歌詞を和訳

1番Aメロ前半

Hello, it’s me
I was wondering if after all these years
You’d like to meet, to go over everything
They say that time’s supposed to heal ya
But I ain’t done much healing

出典: Hello/作詞:Adele Adkins・Greg Kurstin 作曲:Adele Adkins・Greg Kurstin

和訳

“ハロー、わたしよ

この数年ずっとあなたが会いたいのかどうか想像していた

すべてを振り返るために

「時が状況をよくする」ってよくいうよね

わたしはまだ完全に立ち直っていない”

※Helloは直訳で「もしもし」となりますが、ここでは敢えてカタカナのままにします。

ピアノとボーカルだけの暗い雰囲気で始まるこの曲ですが、歌詞の内容も暗いですね。

抽象的な物言いの分、感情がのしかかってくるようです。

歌詞の主人公にとってものすごい大きな事件が起きて、数年経っても心の傷が癒えないのでしょう。

恋人との別れかもしれません。

大切な人との死別かもしれません。

いずれにせよ、相当心に大きなショックを抱えているのでしょう。

次の歌詞を見ていきます。

1番Aメロ後半

Hello, can you hear me?
I’m in California dreaming about who we used to be
When we were younger and free
I’ve forgotten how it felt before the world fell at our feet

出典: Hello/作詞:Adele Adkins・Greg Kurstin 作曲:Adele Adkins・Greg Kurstin

和訳

“ハロー、聞こえる?

今カリフォルニアにいて、わたしたちの過去がどんなだったかを想い描いている

わたしたちが若くて自由だったころ

忘れていたわ

世界が足元に堕ちる前にどんな感じだったか”

歌詞の主人公は忘れられない大切な人に電話を掛けているのでしょうか?

口調から相手は元恋人のような印象です。

しかし、会話にしては一方的ですね。

もしかすると、相手の留守電にメッセージを吹き込んでいるのかも。

歌詞のAメロの前半と後半だけで、すでに2回掛けています。

長い年月ずっと掛け続けているのでしょうか?

相手が電話を取るまでやめないのかもしれません。

もちろん、最近掛けてみたという可能性や、普通におしゃべりしているという線もまだ残っています。

“今、カリフォルニア”と言っているので、普段は別の場所に住んでいるのでしょう。

旅行先から元恋人に電話を掛けていると考えると相当な情念ですね。

カリフォルニアで二人で過ごしたことを思い出しているのかもしれません。

元々二人はカリフォルニアに住んでいたのでしょうか?

それとも旅行でその地を訪れたのでしょうか?

その点は定かではないです。

ただ、主人公は彼との思い出に浸るためだけにカリフォルニアを訪れたような言い方です。

相当執着している様子が窺えます。

なぜなら、彼と別れたことを世界が地に堕ちたようだと表現しているのですから。

Bメロを和訳

There’s such a difference between us
And a million miles

出典: Hello/作詞:Adele Adkins・Greg Kurstin 作曲:Adele Adkins・Greg Kurstin

【和訳】

“わたしたちは全然違う

そしてものすごく離れている”

主人公と電話の向こうの相手は性格の不一致か何かで別れてしまったのでしょう。

そして今、二人の距離はとても遠いと歌っています。

そう“今”遠いのです。

主人公だけカリフォルニアまで来て想いを吐露しているのでしょう。

普段は、電話の相手の近くに住んでいるのかもしれません。

敢えて二人の想い出の場所であるカリフォルニアに来て、相手に二人の関係を問い直しているのです。

きっと二人の間には物理的に何百マイルものとてつもない距離があります。

しかし、それでも心では繋がっている。

主人公はそう言いたいのではないでしょうか。

こんなに遠く離れていてもあなたを想っている。

そう証明したかったのでしょう。

1番のサビで二人の状況が具体的に

1番サビ前半

Hello from the other side
I must’ve called a thousand times to tell you
I’m sorry, for everything that I’ve done
But when I call you never seem to be home

出典: Hello/作詞:Adele Adkins・Greg Kurstin 作曲:Adele Adkins・Greg Kurstin