平井堅【Ring】

オリコンヒットチャート第1位

平井堅【Ring】歌詞の意味を徹底解説!誰もが求める輝きとは何?届かなくてもいい…心から響かせたい歌の画像

1995年にデビューし、8枚目のシングル【楽園】でブレイクした平井堅

彼の楽曲は癒されるハイトーンボイスと女性が書いたかのような繊細な歌詞人気です。

彼自身も色気がありながら、ライブなどで見せるお茶目でユーモラスな一面で人々の心を掴んできました。

そんな彼の人気を更に世間へと広めたのは、2002年に発売した【大きな古時計】。

この曲ではじめて、彼はオリコンチャート1位を獲得しました。

それに続く楽曲としてリリースされたのが、今回ご紹介する【Ring】

こちらも前作同様にオリコンチャート1位に選ばれ、平井堅の大ヒットソングになったのです。

ただ、彼はほとんどの楽曲で作詞・作曲を担当していますが、その中で1位を獲得したのはこれが初でした。

そのため本人にとっても思い入れのある一曲となったでしょう。

ファンの間でも長く、平井堅の好きな楽曲の一つに選ばれ続けています。

ドラマ『サイコドクター』の主題歌

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平井堅の【Ring】は、2002年に日本テレビで放送されたドラマ『サイコドクター』主題歌に起用されました。

こちらの作品は、講談社「モーニング」で連載されていた同名の漫画を実写化したもの。

主人公を俳優の竹野内豊が演じました。

実は竹野内豊と平井堅は事務所が同じ。それにもかかわらず、主題歌を担当するまで関わりはなかったようです。

ドラマのあらすじに関しては、Wikipediaで以下のように記載されています。

個人経営のメンタルクリニックで献身的な治療を続けている精神科医、楷恭介を中心として、心の悩みに苦しむ人々の闘いと、それを支える周囲の人々を描く。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/サイコドクター

ドラマは「心の悩み」というセンシティブなテーマ。

竹野内豊演じる主人公が、様々な患者の心の問題を解決していきます。

そのため、この楽曲でもドラマのテーマに寄り添い、孤独や心の傷について描かれた作品。

精神科医を彷彿とさせる、苦しんでいる人への優しい言葉がいたるところで登場しています。

タイトルに込められた想い

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さて、タイトルの【Ring】とはどのような意味を持つのでしょうか。

Ringとは日本語で「指輪」を表します。

そのままの意味だけを見ると、結婚または逆に不倫の歌…?と思ってしまいがち。

しかし、その言葉にはより深い想いが込められているようです。

「Ring」のタイトルの由来は、日本テレビ系『速報!歌の大辞テン』にコメント出演した際、「ホラー映画の『リング』のような怖い意味ではなくて、自分のコンプレックスを指輪(=リング)に例え、いつか自分の一部になって乗り越えられるという意味である」という旨の発言をした。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Ring_(平井堅の曲)

タイトルに込められている想いは、上記の通り。

一体、コンプレックスがテーマのこの楽曲にはどのようなことが描かれているのでしょうか。

それでは歌詞について、丁寧に解説していきます。

胸に秘めた孤独や寂しさ

人は人を求める

永遠に満たされぬ 孤独の影に怯えながら
いつか来る輝きを 求め人は歩き続ける
一度だけでもいい...喜びに声を上げ泣いてみたい

出典: Ring/作詞:平井堅 作曲:平井堅

それでは早速、一番の歌詞から解説していきましょう。

ここでは人間が抱える「孤独」について表現されています。

その「孤独」とは、一体どのような状態のことを表しているのでしょうか?

私たち人間は、究極的にいえば部屋に閉じこもったり、外に出なければ一人になることも可能です。

しかし、ここではそういう物理的に一人になる状況を「孤独」と表現しているわけではありません。

ここで表しているのは、自分を愛してくれている人が存在しないという状況なのです。

自分は愛されていないと感じることも一つのコンプレックス。

どんどん自信がなくなって何をするにも恐怖を感じるようになってしまいます。

また、人が人を求めるのは、自分という存在を愛してほしいからなのかもしれません。

「愛されて時にはじめて人は喜び、輝くことができるのだ」と、ここではいわれているのです。

雪のように悲しみも溶ける