未練がましい行動に共感

reGretGirl【ピアス】悲しい歌詞の意味を解説…!ピアスに触れる度に感じる想いが切なすぎるの画像

『ピアス』はreGretGirlの2ndミニアルバム『take』に収録されています。

失恋の痛みをストレートにぶつけた歌詞にきっと多くの人が共感できるはず。

好きな人に別れを告げられたら目の前が真っ暗になってしまうでしょう。

そうして別れた恋人の面影を必死で探しては、また虚しくなる日々。

未練がましい行動に自分を重ねる人もいるかもしれません。

過去にしがみつくのは格好悪い。

でも、前を向くのはもう少し先でもいいかな。

この曲を聴くとそんな気持ちになります。

痛むのは胸ばかり

MVに出てくる女性は、きっと思い出の中の彼女の姿でしょう。

笑っている顔ばかり思い出すなんて、よほど彼女のことが好きだったんですね。

そして、MVの最後に出てくる「今になって痛むのは胸ばかりだ」の文字。

この言葉が『ピアス』という曲のすべてなのだと思います。

夜のベランダでうなだれていた男性が、この言葉を背にして部屋へ戻っていく姿がなんとも切ない……。

1人きりの部屋で男性はまた彼女の笑顔を思い出していることでしょう。

置いていかれたのは自分だけ

この曲の主人公は望んで彼女と別れたわけではありません。

むしろ主人公の方は彼女と別れたくなかったはず。

恐らく彼女の気持ちが主人公から離れてしまったのでしょう。

置いていかれた主人公の心情が手に取るように伝わってくる歌詞です。

自分の部屋ではないみたい

見渡しても君の物は何もなかった
綺麗に片付いた部屋は本当居心地が悪かった

出典: ピアス/作詞:平部雅洋 作曲:平部雅洋

彼女と別れ、何もなくなった部屋を見渡す主人公。

どこかに彼女の物が残っているんじゃないか?

そんなふうに思わず探してしまうほど未練でいっぱいになっています。

恋人が出ていった途端、部屋が広く感じる。

そういった経験をしたことはありませんか?

ガランとしてしまった部屋を見て失恋の傷がさらに深くなる。

いつも部屋のあちこちで彼女の存在を感じていられたのに……。

今ではそれが幻だったかのように何もなくなっています。

綺麗すぎる部屋は居心地が悪く、自分の部屋ではないように感じているのでしょう。

君との繋がり

左耳にぶら下がったままのピアスにまた触れた
唯一残った君との繋がりだった

出典: ピアス/作詞:平部雅洋 作曲:平部雅洋

主人公の左耳にあるピアス。

それは彼女とおそろいで付けたものでした。

何もなくなった部屋で自分が付けているピアスだけが「君との繋がり」。

主人公は縋るような気持ちでピアスに触れます。

そうやって何度も何度もピアスに触れては、彼女と過ごした日々のことを思い出しているのでしょう。

彼女と別れたあともピアスを外せない。

こういった様子からも主人公の未練が垣間見えて、胸が痛くなりますね。

ピアスは彼女との思い出そのもの

続く歌詞では、ピアスに込められた想いが綴られています。

左耳のピアスは彼女との思い出そのもの。

ピアスを外すということは、幸せだった頃の思い出を捨てることになると思っているのかもしれません。

君とひとつになれた