歌詞
それでは歌詞を見ていきましょう。
この青春っぷり、胸に刺さるぜ。
初恋は三遊間抜けて 僕は1塁踏んだ 8月の青い風をきって走りたかった
何でもないよと笑う横顔を 飽きるまでこのまま見ていたかった
出典: エバーグリーン/作詞:知 作曲:知
初夏の帰り道、なんとなく同じ方向になったクラスメイトの寂し気な横顔に、一瞬で恋をしてしまった主人公。
それはまるで、スカッと守備を抜けたヒットのように、完ぺきな当たりだったのです。
でもそんな横顔は、決して自分の方を向いていないことに、気付き始めてもいました。
だってそれは横顔でしかなくて、自分の方を向いていた熱い瞳ではなかったんですから。
感情は成層圏越えて 宇宙の果てへ行った ペットボトルロケットも宇宙に飛びたかった
夢から覚めたら忘れないように 今も僕はこうして
出典: エバーグリーン/作詞:知 作曲:知
家に帰って彼女の表情をまぶたの裏に思い出す度、嬉しそうに笑う声を耳に思い出す度、ベッドでじたばたするしかありません、まくらに叫ぶしかありません。
どこまでもわき立つ感情は、まるで宇宙を目指すロケットのように勢いよく舞い上がります。
夢の中でも、彼女を追いかける夜が続きました。
だけど、掴んだと思った彼女の右手は、朝には幻と消えるのです。
君を何度も追いかけてしまうから 青春最前線全力疾走青に線をひく
ずっと何度も言おうとしていたこと 全身全霊かけて伝えないとな
土埃で前が見えなくて 立ち止まってしまうくらいなら
全てを夏のせいにして転んでしまったっていいや
出典: エバーグリーン/作詞:知 作曲:知
ホームベースに届くか届かないかわからないヒットでも、迷わず走っていけるように、自分の恋心を奮い立たせるサビのメロディ。
夢の中で何度も追いかけるくらいなら、現実世界の彼女に想いを伝えなければなりません。
何度も、喉まで上がってきた言葉だったのです。
初恋は望遠鏡 いつか僕らは星になって 8月のダイヤモンドを見下ろしてみたかった
夢から覚めても君の好きな人が 僕じゃないことも分かっていたのに
いつだって僕らは平行線
出典: エバーグリーン/作詞:知 作曲:知
望遠鏡から覗くように、彼女を盗み見る日々。
どんなに遠くにいても、まるで望遠鏡で狙い撃ちしたときのように、彼女だけは鮮やかにくっきりと映ります。
だけど、彼女の隣で一緒に星を眺めることは叶いません。
彼女の想い人は、どうやら別にいることには、最初から気付いていたのです。
自分は彼女の仲の良い相談役。
そんなポジションは心地よく、甘く、しかし切ないばかりです。
君を何度も追いかけてしまうから 青春第1条反則判定くつがえしてみたい
ずっと何度も言おうとしていたこと 炎天下で溶けて分からなくなっていた今でも
出典: エバーグリーン/作詞:知 作曲:知
しかしそんな日々の中でも、彼女への思いは募るばかり。
何度も言おうとしていた言葉も、考えすぎてまとまりません。
言おうとするたび、語尾はしどろもどろになり、口は乾いて、言葉にならないばかり。
それはまるで、炎天下に負けて熱に浮かされた、熱中症のようです。
後悔の旗を揺らす前に 胸が躍るような想像 9回裏君が待っている 起死回生狙う大逆転
出典: エバーグリーン/作詞:知 作曲:知
それでも言おうとするのは、「言えなかった後悔」が怖いから。
あの日伝えられなかった思いは、いつまでも未消化のまま、くすぶり続けてしまうもの。
それになにかの偶然で、大逆転はないとは言えないのです。
彼女が自分の手を取って笑う想像は、もう彼の頭の中にはあるのです。
この世界を変えるはずだった 振り抜く覚悟はできていた 全てを夏に置いてった
だから3振だったっていいや 君と何度も
出典: エバーグリーン/作詞:知 作曲:知
自分の世界を変えるのは、いつだって自分だけ。
彼女の想いを手に入れるかもしれないのは、いつだって未来の自分なのです。
溢れそうなほどの恋心だから、この夏に、彼女に、置いていくのです。
「好きだ」。
そのたった三文字にかける青春が、あったっていいじゃないですか、夏だもの。
終わりに
いかがでしたか?
炭酸のように爽やかで、夏を思い出すようなはじける刺激を感じるロックチューン。
こんなの聞いちゃったら、夏が待ち遠しくて仕方なくなっちゃいますね。
来年あたり、カルピスソーダか三ツ矢サイダーのCM曲に選ばれる未来が見える気がします。余談です。
ではまた次回!
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