「恋人がサンタクロース」とは?
逸話がスゴイ!映画挿入歌ながら主題歌よりも人気に?!
「恋人がサンタクロース」は、1980年12月1日に発売されたユーミンこと松任谷由実さんの10thオリジナルアルバム『SURF & SNOW』に収録されている楽曲です。
映画「私をスキーに連れてって」(1987年公開)の挿入歌として使用されました。
映画のヒットに比例して「恋人がサンタクロース」も大ヒット。
あまりのヒットぶりに、「私をスキーに連れてって」=「恋人がサンタクロース」という図式ができあがっている感がありますが、実のところ映画の主題歌は、同じくユーミンの「サーフ天国、スキー天国」。
主題歌を凌駕した!と語り継がれる挿入歌は、他に類をみません。
ちなみに、「私をスキーに連れてって」の音楽に関しては逸話があり、主題歌は、当初は主演の原田知世さんが歌うものと思われていたのが、原田知世さんの「ユーミンがいいと思う」の言葉に監督・スタッフも了承し、主題歌に加えて挿入歌もユーミンが担当することになったそうです。
原田知世さんの一言がなければ、当時のブームは起こらなかったかもしれないのですね。
映画音楽は主題歌・挿入歌とも全て松任谷由実さんの楽曲が使用されています。全5曲。
「恋人がサンタクロース」の反省点とは?
社会現象を巻き起こした歌詞の内容とユーミンの反省
むかし隣のおしゃれなお姉さんは クリスマスの日わたしに言った
今夜、8時になれば サンタがうちにやってくる
出典: https://twitter.com/yuG12/status/147653161002348544
違うよ それは絵本だけのおはなし
そう言う私にウィンクして
「でもね 大人になれば あなたもわかる そのうちに」
出典: https://twitter.com/h_ludens/status/15780012729
「恋人がサンタクロース」は、シングルカットされていないにもかかわらず、1982年の松田聖子さんを皮切りに、岸谷香さん(当時は奥居香名義)、島谷ひとみさん、SCANDALほか、多くのアーティストがカヴァーしており、今でもクリスマスのスタンダードナンバーとして広く知られています。
歌詞の内容は、おしゃれな隣のお姉さんが幼い私に、クリスマスの日の夜8時にサンタクロースがやってくる、と語りかけることから始まります。
恋人がサンタクロース 本当はサンタクロース
つむじ風追い越して
恋人がサンタクロース 背の高いサンタクロース
雪の街から来た
出典: https://twitter.com/reina0120LEF/status/922447871080767488
「あれからいくつ冬が巡りきたでしょう 今も彼女を思い出すけど 遠い はるかな場所に サンタが連れて行ったきり」
出典: https://twitter.com/objectO/status/812499389394522112
おしゃれな隣のお姉さんから、サンタクロースは恋人であるという話を聞いた少女は、大人になり、自分もサンタクロースを待つことになるのです。
自身のラジオ番組内で「恋人がサンタクロース」について告白
ユーミンがこの歌について話題にしたのは、去る2016年12月16日、自身のラジオ番組内でのことでした。
1980年代にロックチューンなクリスマスソングを作ったら面白そうという思いつきのもと、生み出されたのが例の「恋人がサンタクロース」。
しかしユーミンは、”社会の呪縛”を作ってしまったのではないかと訝ったのです。
つまりそれは、子供たちやキリスト教の信仰行事のためのイベントから、クリスマスは恋人と過ごす特別な日に変わったということを意味しています。
その話題に関しては「反省しても始まらないんですけど」と締めくくられたそうです。
その放送があってから1年が経過しようとしています。
ラジオ放送終了後、ネット上のザワつきはかなりのものでした。
歌にせよ発言にせよ、ユーミンの影響力の大きさを物語っているトピックスではないでしょうか?