君が最後に残した言葉を こうして音にのせ歌うんだ
出典: 無条件幸福論/作詞:武瑠 作曲:武瑠
「無条件幸福論」のストーリーはカップルが別れたシーンから始まります。
しかし、彼氏は彼女の言葉が忘れられません。
夜な夜な彼女の言葉が苦しめるのです。
どうして一番好きなのに別れるのかと。
わがままを言ってもいいから、別れないでほしいと。
そうした衝動を抑えきれずに男はそれを歌にします。
「最後に」の歌詞から彼氏は別れてから一度も会っていないことがわかります。
エピソード1:嫉妬
自分にさえ嫉妬
君のあたたかな胸で眠った 過去の僕にさえ嫉妬するんだ
出典: 無条件幸福論/作詞:武瑠 作曲:武瑠
”過去の幸せな自分”と”現在の不幸な自分”との対比です。
すでに別れた現状は過去の自分をも嫉妬の対象にします。
たいてい嫉妬というのは他人に対してするものです。
例えば、元カノの干渉や同性からの嫌がらせが挙げられます。
仕事絡みで付き合っていたりすれば、別れた後も交流は続きます。
「仕事にかこつけて元カノに連絡を取っているのでは?」
「実はよりを戻したのでは?」
など、疑い出したらキリがありません。
しかし、ここでは現在の自分が過去の自分に対して嫉妬しています。
タイムマシンでも発明しない限り、復讐は果たせないでしょう。
エピソード2:謝罪
二人の出会いは奇跡?
この先は 僕なりに言葉紡ぐから 聞いておくれ
出典: 無条件幸福論/作詞:武瑠 作曲:武瑠
いろいろあったけど、とにかく話を聞いてほしいという状態です。
それぐらい忘れられない相手なのです。
2016年現在で地球の人口は74億人を突破しています。
その中から偶然、出会った二人。
よほど相性がよかったのでしょう。
振られた友達を他にも男はいるからと慰めた経験はありませんか?
しかし、冷静に考えてみてください。
DVや慢性的な浮気を除けば、相性のいい相手を見つけるのは大変です。
ちょっとしたすれ違いが原因でケンカしている場合では、仲を取り持つ方が楽です。
何度も合コンしているのに相手が見つからないとぼやく友達に会ったことはありませんか?
それは手段が悪いのです。
趣味も住んでいる場所も全く違うのにどうやって意気投合するのでしょうか?
性格が正反対のカップルはアンドロメダ星雲の恒星ぐらい存在します。
しかし、一つも共通点がないカップルは皆無に等しいでしょう。
同じ町に住んでいる。
同じ高校に通っている。
趣味がたまたま同じ、などちょっとした共感が恋を生むのです。
エピソード3:願い
さて彼女は復縁を承諾するのか?
また新しい恋を始めよう もう一度
出典: 無条件幸福論/作詞:武瑠 作曲:武瑠
歌詞の最後で彼氏サイドは復縁を願います。
女性は感動のあまり涙が止まりません。
「また」という言葉から相手が同じ女性(元カノ)であることが推測できます。
「もう一度」からは元さやカップルの匂いがぷんぷん漂います。
歌詞はこれで終わりですが、結果が気になる読者も多いことでしょう。