男性目線の片思いソング
魅力溢れるMV

「Damn it!」は、脈のなさそうな恋でも決して諦めない片思いソングです。
そのMVは、明るくコミカルな印象を全面に押し出したものとなっていました。
題材が片思いと聞くと切なさを連想するかもしれませんが、それだけではありません。
切なさもありますが、むしろ相手へ真っすぐに向き合うさまを微笑ましく表現しています。
かっこよさだけでなく、可愛らしさも備えているMVは必見です。
タイトルの意味
タイトルの「Damn it!」とは、「もう!」や「ちくしょう!」といった意味のスラングです。
このタイトルからわかるように、彼の片思いはなかなか思い通りにいきません。
ですが彼が「Damn it!」と思っているのは、振り向いてくれない相手に対してではありませんでした。
うまく相手を振り向かせられない自分を、不甲斐なく思っているにすぎません。
脈がなさそうな恋でも、ひたむきに頑張るのはなぜなのか。
歌詞を読み解いていきます。
自信満々に見えて実は
無理やりにでも前向きにいこう
淡く濁る根拠のない自信は
ハリボテのよう 薄くて
『あの子に今見つめられてた』
ポジティブ超えるthinking (Good!)
出典: Damn it!/作詞:SOTA. h・HIKARI 作曲:Simon Janlov・HIKARI
主人公である男性は、自信満々に見えて実はまったく自信がありません。
「あの子」が自分に少しでも興味がある…それが楽観的な考えだということは自覚していました。
それでも、そう思わなければ彼女へのアプローチを尻込みしてしまうのでしょう。
今のところ、「あの子」は彼に恋愛的な興味がない、端的にいうと脈がありません。
脈のない相手にめげずにアプローチするには、楽観的すぎるくらいでちょうど良いと思っています。
「君」へのアプローチ
交わすtalk and mail
冗談もお手の物で
ほら again (Yes, I'm doing alright)
側から見たらただのピエロかも
(No, don't think just feel)
出典: Damn it!/作詞:SOTA. h・HIKARI 作曲:Simon Janlov・HIKARI
「あの子」と主人公は、普段から冗談まじりの会話を楽しむぐらいには親しい関係のようです。
恋愛としては興味を持たれていないようですが、友人として良い関係を築いていました。
2行目の歌詞から、彼はノリが良くて明るい青年だということがわかります。
恐らくどんな場面でもムードメーカーになるような存在なのでしょう。
そのキャラクター性をいかして「あの子」にもどんどんアプローチを仕掛けていきます。
積極的にアプローチをかける人は自分に自信があるように見えますが、彼は違いました。
「うまくいっていると思ったけど、勘違いかもしれない」と、不安がこみ上げてきます。
そのたびに「そんなことを考えるな、ただ感じるままに行動しろ」と自分自身に言い聞かせていました。
飛び立つ鳥のように
掴めない not glory
Can't take anymore
出典: Damn it!/作詞:SOTA. h・HIKARI 作曲:Simon Janlov・HIKARI
懸命なアプローチの甲斐もなく、手ごたえはまったくありません。
「あの子」は彼のことをまるで気に留めていないようでした。
3行目の歌詞は「もう我慢できない」と訳せるので、彼女を振り向かせられない現実がとても堪えているようです。
何をしても振り向かせられないのではと、不安が増していきます。