「SOMEBODY TO LUV」と究極の愛

BIGBANG【SOMEBODY TO LUV】和訳歌詞の意味を解釈!この愛を「最後」と歌う心境は?の画像

2010年8月25日、BIGBANGの日本での通算5作目のシングル

BEAUTIFUL HANGOVER」とのカップリング曲に焦点を当てましょう。

タイトルは「SOMEBODY TO LUV」で、BIGBANGらしいダンス・ナンバーです。

ハウス・テクノ・ミュージックの延長なのですが少し翳りや切なさも垣間見えます。

歌詞のメインテーマは最後の愛に賭ける想いです。

もちろん先行して韓国語バージョンが存在します。

一方で日本語バージョンは原曲の翻訳という域を超えて独自の世界観になっているのです。

英文も非常に多いため意訳を添えて解説いたしましょう。

BIGBANGが歌う最後の愛とはどのようなものでしょうか。

愛すべき誰かを求めている男性が最後に見つけた人にたどり着くまでの物語になっています。

誰にとっても重要なテーマである愛について歌っていますので多くの人に訴えるものがあるはずです。

兵役義務を終えて2020年には復活するBIGBANG。

これからのBIGBANGを見届けるためにこれまでのBIGBANGの軌跡を振り返りましょう。

それでは実際の歌詞をご覧ください。

誰かを愛したいから

愛への飢餓感

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Somebody to love... somebody to love
And I know she can hear me say

出典: SOMEBODY TO LUV/作詞:Perry Borja,Kitayama Moss,G-DRAGON 作曲:G-DRAGON,Seung Chun Ham

「愛すべき誰か 愛したい誰か

俺がそうつぶやくのを彼女は聞くことができるって

俺には分かるんだ」

歌い出しの歌詞になります。

不思議な英文ですので訳もこなれない感じで申し訳ございません。

メインテーマとタイトルを最初に回収します。

俺はとにかく愛すべき人を求めようと必死です。

そんな俺の思いが声となって漏れていて、求めている相手に伝わっているのを自分でも自覚している。

そんな状況を表しています。

「SOMEBODY TO LUV」は韓国語バージョンでの英文も改変しているのです。

この冒頭の箇所も些細なものですが改変の跡がうかがえます。

G-Dragonによる韓国語バージョンの英文の方が分かりやすいです。

Somebody to love
(can you hear me)
i want somebody to love

出典: SOMEBODY TO LUV/作詞:G-Dragon 作曲:G-DRAGON,Seung Chun Ham

これが韓国語バージョンの歌い出しです。

「愛すべき人へ

(聞こえるかな)

俺は愛すべき誰かが欲しい」

このように非常に分かりやすい歌詞になっています。

日本語バージョンは翻訳という性格を遥かに超えて原詩を変えてみたようです。

これは日本の市場のために韓国語の使用を一切避けるという配慮が前提になっています。

そのために英文の量を増すことで言葉の壁を破ろうとしたのです。

ただいずれのバージョンにしても語り手の俺が必死に愛を求めている姿は伝わってくるでしょう。

またこの記事はあくまでも日本語バージョンの解釈をご紹介します。

俺の成長譚として

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I want somebody to love... somebody to love
No I won't stop until she's with me

出典: SOMEBODY TO LUV/作詞:Perry Borja,Kitayama Moss,G-DRAGON 作曲:G-DRAGON,Seung Chun Ham

「俺は愛すべき人を求めているよ 愛すべき誰かを

その女性と一緒になれるまで俺はやめる気なんかないさ」

愛への飢えというものが孤独な俺の背中を押します

彼氏・彼女がいないときの不安感は若い人にとっては日々の悩みになるでしょう。

周囲のカップルを見渡すと自分が本当に孤独なのではないかと心配になるのも無理がないです。

ここでの俺の悲劇は彼女がいないというだけでは終わりません。

愛すべき人は誰かも見つけられていない状態にあるのです。

俺が恋焦がれているのは愛そのものでしょう。

具体的に誰かが見つかったという状態ではまだありません。

しかしこの「SOMEBODY TO LUV」は俺の成長譚です。

ネタバレのようですが俺はこの後に本物の愛を見出すことができます。

それも熱情を注げるような最後の愛とめぐり逢えるのです。

私たちリスナーは俺の成長と成功を見守る立場になります。

男女問わず、俺に自分の姿を投影した聴き方が一番この曲を楽しめるでしょう。

君との出逢い

運命がめぐりくる

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教えて欲しい What's Luv?
相通じるって噂
No one yet 初めて
感じるこんな感情

出典: SOMEBODY TO LUV/作詞:Perry Borja,Kitayama Moss,G-DRAGON 作曲:G-DRAGON,Seung Chun Ham

愛とは何かもまだ分からない俺でしたがすぐに恋の予感が押し寄せます

運命のめぐり逢いというものは不思議なものでしょう。

双方が一瞬で恋に落ちるということが実際にあります。

科学や心理学でもまだ解明できないことかもしれません。

お互いに恋心を無言で確かめあえるような瞬間というものは確かにあります。

まだこうした経験がないという人も積極的に愛を求めるうちに誰かと出逢えるはずです。

大切なことは主体性や積極性でしょう。

愛というものは貪欲になって求めても構わないものです。

人間の根源的な本能に根ざすのが愛ですから周囲の理解も得られます。

お金に対する異常な執着などは白眼視されがちですが、愛は貪欲になっても大丈夫です。

俺はいよいよ愛すべき誰かとの遭遇をしたのでしょう。

初めての感覚というのは本格的な初恋という意味でしょうか。

もしくは初めての大人の愛の予感かもしれません。

児戯のような恋愛とは違う本物の愛の感触に戸惑いを覚えているのです。

理想の愛にハマる