あおっぱな　関ジャニ∞の歌詞はダメな男の応援歌⁈　ドラマ「ボーイズ・オン・ザ・ラン」主題歌

“あおっぱな”って何のことだかわかりますか？

最近ではほとんどお目にかかれなくなってしまいましたが“あおっぱな”とは子供などが垂らす“鼻水”のことなんです。

近頃の子供は少しでも鼻水を出すと、すぐに横からお母さんが「早く拭きなさい！」といわんばかりにティッシュを差し出すからか、子供が鼻から出る前に吸ってしまうからかはわかりませんが、きれいな鼻をした子供がほとんどです。

しかし、昭和の初めから中頃の子供は違いました。

ティッシュペーパーのことを“はなかみ”と呼んでいた時代の子供は、遊びに夢中になっていたので紙で鼻水を拭いているヒマなどなかったのです。

ただ、気にしないといってもさすがに鼻水が垂れてきたのを放っておいては遊びに影響を及ぼしてしまいます。

そこでどうしたかと言うと、子供たちは“はなかみ”の代わりに着ている服の袖で鼻水を拭き取りました！

“あおっぱな”の存在が認められていた当時、乾いた鼻水で袖がテカテカになっている子供たちとたくさん出会うことができたのです！

『あの人気アイドルのジャニーズが鼻水の歌を歌うはずがない！』と思った人も多いんじゃないでしょうか？

もともと関ジャニ∞は「無責任ヒーロー」や「がむしゃら行進曲」などユニークな題名の曲を歌うことが多かったのですが、ただ面白いだけでなく聴いた後には元気をもらうことができる曲であり、それが関ジャニ∞の歌の特徴であるともいえます。

当然のことながら「あおっぱな」にも鼻水そのまんまと思われる歌詞が出てきます。

鼻水がぶら下がっている様子や“青くさい”、“イキがる”、“ガキ”などと歌詞にしては決してきれいな言葉ではないかもしれませんが、後から出てくる歌詞によってこれらの言葉が大変懐かしく思わず笑ってしまうような歌へと変化していきます。

子供の頃は無邪気に笑ってたよね。素直に好きだと言ってたよね。大きな将来の夢をいつも持っていたね。

と子供の頃を思い出すような言葉が歌詞には出てきますが、次第に子供から大人になって自分をさらけ出すことができなくなった姿に『もうやめちまったの？』と聞きながらも何かを訴えかけているようにも思えます。

最後にもう一度“あおっぱな”のフレーズが繰り返されることで元気を取り戻せる歌になります。

メロディーは明るくリズムに乗りやすい感じですが、歌詞の内容からは、自分でダメ男だと思っている男への応援歌なのです。

関ジャニ∞が歌う「あおっぱな」は、花沢健吾の人気コミックの「ボーイズ・オン・ザ・ラン」がテレビドラマとして放送された時の主題歌になりました。

主演は関ジャニ∞のメンバー、京都府出身の丸山隆平くん。

ドラマのあらすじを簡単に言うと、小さな玩具メーカーに勤める主人公・田西（丸山隆平）は27歳、彼女なし。緊張するとお腹を壊すような弱い男。しかし、同僚の女の子に恋心を抱き、あれやこれやと奮闘するといった青春のラブコメディーです。

田西が恋心を抱く同僚の植村ちはる役には南明菜。その他にもKAT-TUNの上田竜也に斉藤工といったイケメンに加え、陣内孝則や浅田美代子といったベテラン勢が脇を固めています。飲み会でちはるに近づくチャンスがあり徐々に進展するかと思いきや現実はそう甘くないと知らされる田西。

平凡でこれといった努力もしないダメ男ではありますが、ドラマはどのように展開していくのでしょう？

テレビドラマであるだけにコミックのようなセリフは使えないこともあったようですが、まだ見ていない人には見る価値ありです！

主題歌の「あおっぱな」も聴くことができるので得をした気分になれますよ！

関ジャニ∞が歌う「あおっぱな」は2012年9月5日にインペリアルレコードより発売された22枚目のシングルになります。

テレビドラマ「ボーイズ・オン・ザ・ラン」の主題歌にもなったのがa面ですが、b面の曲もなかなかのものに仕上がっています。

辛くて悲しくてどうしょうもない日々が続いたとしても、懸命に前を向こうとする様子を一輪の花に例えた「花であれ」

一見コミカルなグループのようにも思えますが、関ジャニ∞の歌を聴いて勇気をもらったという人は多いはずです。

アイドルなのに、ジャニーズなのに、どこか不思議なグループだといえます。