Sexy Zoneはどんなグループ?

Sexy Zoneジャニーズ事務所所属の5人グループ。

メンバーは中島健人、菊池風磨、佐藤勝利、松島聡、マリウス葉の5人で平均年齢21歳のフレッシュなグループです。

デビューは2011年。事務所社長のジャニー喜多川氏が「マイケル・ジャクソンのセクシーさ」をイメージし、「男としてのセクシーさ」を重視してメンバーを選んだとのことです。

グループ名ももちろんここから。「Sexy Zone」の「xy」の部分は色を変えて赤色にするのが正式です。

2011年の「ワールドカップバレーボール2011」スペシャルサポーターとしてテレビに登場し、広く知られるようになりました。

今年2018年は5thアルバム発売、7箇所16公演のアリーナツアー、日本テレビ系「24時間テレビ41」のメインパーソナリティなど、大活躍の予定です。

Sexy Zoneの楽曲

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Sexy Zoneシングル曲は2018年3月時点で14曲リリースされています。

「キャッチーで踊れる」というのはもちろんのこと、時代の最先端をリードすると同時に、ほんの少しだけ、隠し味に「昭和」のテイストが入っているのが特徴です。

歌詞にも曲調にも僅かに昭和の風味を効かせることで、アイドルポップスとしての味わいが深くなっています。

また、これまでリリースされた14曲のうち、10曲にセリフが採用されています。これも昭和のジャニーズの系譜を辿っていると言えるでしょう。

昭和からのジャニーズファンなら田原俊彦「悲しみ2(too)ヤング」(1981年)や近藤真彦「ブルージーンズメモリー」(1981年)が思い出されるのではないでしょうか。

こういった曲中のセリフは曲をドラマティックに彩るとともに、ボーカル及びグループのキャラクターイメージをかたちづくるのに一役買っています。

本稿ではSexy Zoneのシングル曲からセリフが入った曲を3曲選んで紹介します。

Ladyダイヤモンド

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「Ladyダイヤモンド」のここに注目!

Lady Lady ダイヤモンド 君しかないよ
Are you Ready I Love You 離さないから
僕なら輝かせてみせる
キラキララ キラキララ
君は僕だけのものさ

出典: Ladyダイヤモンド/作詞:松井五郎 作曲:馬飼野康二 編曲:船山基紀

「Ladyダイヤモンド」を制作した松井五郎、馬飼野康二、舟山基紀と言えば昭和のアイドルを育て支えてきたミュージシャンたちです。

特に馬飼野康二は1970年代からジャニーズタレントの楽曲を手掛けていて、「Mark Davis」名義でも楽曲提供しています。

「Ladyダイヤモンド」は4月リリースの曲ということもあって、春らしく、またデビュー間もないアイドルの曲らしく、明るくさわやかな曲調で楽しく歌えるよう仕上がっています。

それを輝かせる船山アレンジは職人技です。音の輝きがまさに「キラキララ」、機械ではなく生楽器が出す音が耳を楽しませます。

松井五郎の歌詞も「アイドルであること」をかなり意識していると考えられます。「キラキララ」という擬態語や、「君は僕だけのものさ」というちょっと甘いフレーズも、アイドルポップスならではです。

どうしたんだ このDokiDoki いつもと違う
君のことが いつまでも ループする
思いきって 握りしめる てのひらラビリンス
この先には どんな夢 あるんだろう

あっちもこっちも チェックされちゃう Everyday
うっかりちゃっかり なんだかみんながライバル
君を誰にも 渡したくない

出典: Ladyダイヤモンド/作詞:松井五郎 作曲:馬飼野康二 編曲:船山基紀

この部分で注目すべきは「このDokiDoki」です。

「ドキドキ」と書かずに「DokiDoki」と表記する、これもアイドル曲らしい演出です。1980年代のポップス曲、特にアイドルが歌うものには「日本語+英字」の表現がとても多かったのです。

次の項で挙げる「Sexy Summerに雪が降る」の三浦徳子もやはり1970年代から活躍する作詞家ですが、「君だけを見てた Long time」と「日本語+英字」の用法を用いています。

「日本語+英字」だけでなく「日本語+外国語の単語」という用法もあり、これはここでは「てのひらラビリンス」として現れています。

「うっかりちゃっかり」も、砕けた表現ながら押韻を使っての表現技術が光っています。

こうしたアイドルの系譜をしっかりと受け継いだ楽曲をもの怖じなく歌い踊る。それがSexy Zoneの本領であり、アイドルのあるべき姿でしょう。

「Ladyダイヤモンド」のセリフ

「春来いと木の影の思いますますと by勝利」

これが後に伝説となるのではないかと目される、「Sexy俳句」と名付けられた「曲中の俳句」です。「春」という季語が入っていますから、川柳ではなく俳句です。

間奏で俳句を詠んだアイドルはこれまで存在しません。これからも登場するかどうか分かりません。これまで誰も考えなかったし、これからも誰かが考えるかどうか分からないということです。

曲中で俳句を詠むということは、そのように「普通」だとか「当たり前」だとか呼ばれる感覚とは些か違った感覚で生み出された演出であるということです。

このように既存の感覚と少々ずれた感じをファンその他一部の人は「トンチキ」と呼んでいます。

「トンチキ」とは元来はいい意味の言葉ではないのですが、この場合は好ましいものとして言われますそのずれが逆に清々しい、といった感じでしょうか。

アイドルポップスにセリフとして俳句を入れてしまうトンチキ振りはSexy Zoneにしか出せない魅力のひとつでしょう。

俳句部分だけでなく「ばいしょうり」までがセリフだというのも、尋常ではないもの=トンチキを引き立たせるものとして活きています。

Sexy Summerに雪が降る

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「Sexy Summerに雪が降る」のここに注目!

Hello,Hello!&Merry Christmas 今がいいチャンス!
一年中の愛を込めて 告白するよ Beautiful night

君だけを見てた Long time 誰か恋してても
真夏の海 舞い落ち溶ける ホワイトスノウ?不思議さ

ためらうボクに 勇気を 胸いっぱい下さい
声をなくして 叶えた 人魚の願いのように

出典: Sexy Summerに雪が降る/作詞:三浦徳子 作曲:Janne Hyoty・Martin Grano 編曲:鈴木Daichi秀行