【innocent starter/水樹奈々】オリコン週間シングルチャートTOP10入り楽曲!?

水樹奈々さんは自ら作詞することが多いですが、いわゆる「当て字」が多いといわれています。

言葉に別の読み方をさせることで、フレーズをより印象的なものにしています。

『innocent starter』の中でも「現在」を「いま」と読み「風」を「こえ」と読むことで印象付けています。

「まっすぐ現在(いま)を生きていく」「澄んだ風(こえ)が覚えてる」という歌詞になっているのですが、抽象的なところがアニメの世界観をイメージさせます。

『innocent starter』以外の楽曲も、アニメやゲームとタイアップされることが多く、それぞれの楽曲が各アニメやゲームの世界観を壊さないよう配慮しているように感じとれます。

2010年8月に放送されたNHK「MUSIC JAPAN」において声優アーティスト・田村ゆかりさんとのスペシャルユニットが披露されました。

「MUSIC JAPAN」から派生したアニソン限定のスペシャル番組「新世紀アニソンSP.」の第3回目に登場しました。

水樹奈々さんは、第1回目、第2回目にも登場しており、第3回目では他に『残酷な天使のテーゼ』や『魂のルフラン』で有名な高橋洋子さんなども出演しています。

水樹奈々さんと田村ゆかりさんのお二人は『魔法少女リリカルなのは』にて声優として出演しています。

主人公の高町なのはを田村ゆかりさん、金髪の少女フェイトを水樹奈々さんが演じています。

そんな二人のスペシャルユニットということもあり非常に注目されていました。

また、田村ゆかりさんはこれまでテレビ番組に出ることを避けていたそうですが、スタッフの方が気持ちよく歌える環境をつくってくれたということで出演することを決めたそうです。

アニソンファンならずとも、人気の高い二人の共演は圧巻の一言です。

特にサビ部分で二人が一緒に歌うところは、なのはとフェイトの背景を知ると心情が伝わってきて思わず感動してしまいます。

一番感動するポイントは『魔法少女リリカルなのは』最終回のラストシーン！

『innocent starter』ラストの歌詞「僕の名前を呼んで　あの日のように笑いかけて」という部分がリンクしているというところです。

また、アニメの最終回のタイトルが『なまえをよんで』となっており歌詞の「僕の名前を呼んで」と深くリンクしています。

この部分は対立関係にあった二人の少女、なのはとフェイトに友情が芽生える重要なシーンとなっています。

それを声優として出演している、なのは(田村ゆかりさん)とフェイト(水樹奈々さん)がスペシャルユニットとして披露しているというわけなのです。

 このように『innocent starter』は『魔法少女リリカルなのは』と深くリンクしていて感動時な意味が込められている楽曲だということがわかります。

背景を知ることで、更に魅力を感じられる楽曲となっています。

まだ『innocent starter』を聴いたことがない方も、ぜひ、アニメの背景をイメージして聴いてみてください。

冒頭では、まだ心を閉ざしきっている様子が描かれています。

真実に立ち向かう勇気はなく、耳をふさぐことを選んでいます。

歌詞の中盤から徐々に変化していきます。

ひとり孤独で膝を抱えていた状況から、自分の愛を必要としている人がわかったために心の氷が溶けていきます。

自分の孤独を覆うかのように、その想いのベクトルは一途に相手に向けられていきます。

もう迷いなく、強く前を進んでいく勇気を持つことができています。

冒頭とはうって変わって力強さを感じます。

ここで前述した当て字の「風-こえ-」が出てきます。

時空を超えた、永遠を感じさせるワードとして”こえ”と読ませているのではないでしょうか。