2005年発売
日本での1stシングル
韓国出身のシンガーであるK。
今回紹介する『over…』は王道のバラードソングです。
また、Kの日本デビューシングルになります。
テーマは失恋。
今回は『over…』の歌詞を中心に解説しますが、まずはじめにタイトルの意味を考えます。
タイトルには二つの意味がある
「終わり」と「越える」
「over」というのは複数の意味がある単語です。
「~の上に」や「~を越えて」などが一般的な意味だと思います。
この曲では「over」をどういう意味で使っているのでしょうか?
上記、「日本での1stシングル」内で解説したように、この曲は失恋がテーマです。
それを考えると、「over」には二つの意味が考えられます。
それは「終わる」と「越える」。
最初の「終わる」というのは、いうまでもなく「恋愛」のことです。
次の「越える」というのは「失恋」を「越える」という意味。
どちらも「over」という単語が意味する言葉です。
歌詞は後述しますが、主人公は男性。
年齢は分かりません。
しかし、この曲を歌うKの年齢を参照すると、おおよその主人公の年齢が分かるかと思います。
『over…』を聴いてみよう
いかがでしたでしょうか?
この楽曲の特徴はなんといってもボーカルにあります。
シルクのようなKの声が、楽曲とベストマッチしていますね。
低い声も高い声もバリエーションがあり、それでいて優しいです。
彼は幼少時からゴスペル音楽やブラックミュージックを歌ってきたそうです。
その積み重ねがKの声を作っていったのですね。
MVはとてもシンプルな構成。
ピアノで弾き語るKの様子と、回想シーンの二つからなります。
モノトーンを基調とした色使いも、誠実そうな彼の人間性と合っていますね。
サウンドは、これぞ王道のバラードと言ってよいサウンド。
最新のサウンドではありませんが、普遍性を持ったサウンドです。
ストリングスとピアノのアンサンブルが美しいですね。
『over…』歌詞解説
Aメロ
あの日見た夢の影が
夕焼けに伸びてる
ふと君がいるような気がして
僕は振り返るよ
出典: over…/作詞:SHUNGO. 作曲:TETSUHIKO
主人公とその恋人は、別れてしまった模様。
『over…』の歌詞はそこからはじまります。
夕方、主人公は散歩に出かけ、夕日を眺めているうちに孤独感を感じます。
少し前は恋人と一緒に眺めていた風景。
今では主人公だけが一人寂しくそれを眺めています。
主人公は恋人の面影が強く残っていて、それが残像となり消えません。
寝ても覚めても恋人の面影が脳裏をかすめるのでしょう。
主人公はいつ恋人と別れたのでしょうか?
月日が経っているのでしょうか?
失恋からどのくらい月日が経ったか分かりませんが、主人公が負った失恋の傷は当分治りそうにありません。