「名もない俺」とは、「何者でもない自分」ということでしょうか。
何者にもなれない内は、居場所がなければ「帰る場所」もない。
どうにもならないまま、社会の荒波に消されてしまうのです。
そうなるのが不安で怖くて、仕方がないのでしょうね。
そんなときどうすれば良いのでしょうか。
歌詞で提示している方法は「世界に火をつける」ということのようです。
これはどういうことなのか。
何か革命みたいなことでも起こそうというのでしょうか。
明日への未来が分からなくても、何かをなそうとしています。
日常の終わり
現代社会の日常はあまり代わり映えしないものです。
もちろん、それが自分に合っている人いるでしょう。
一方で、それがつまらないと感じる人もいるのではないでしょうか。
後者の場合はどうすれば良いのか。
なんとなく仕事して生活する日常から、抜け出す方法はあるのでしょうか。
代わり映えのしない毎日
大体 似たような格好で
毎回 似たWorking Days
終わりはあるのかい?
散々 走り回っては
どうだい? 目にするもんは
ちゃんと眩しいかい?
出典: ファイアスターター/作詞:UZ 作曲:MOMIKEN
朝仕事に向かう人々は、皆黒っぽいスーツを着てぞろぞろと歩いています。
似たような恰好をして、朝会社に行く…まさに同じことの繰り返し。
年をとるまでそれが何十年も続きます。
若い人にとっては、まさに永遠に続くようにも感じられるでしょう。
毎日仕事に追われ、上司の命令で職場や街を走り回る毎日。
それがキラキラしていて楽しいのであれば、それで良いのです。
しかしそうじゃなければ?
嫌だと思うのなら、自分で行動するしかありません。
つまらない日々も壊して行こう
真っ青なSkyに 地元の新世代
どうしようもない奴ばっかさ
だけど楽しい そんな時間も今じゃ懐かしい
生きるだけでも 全然Tight
さぁ、壊しに行こう 誰にもあるはず
勇気ある言動
リトライしたって恥じゃない
君ひとりじゃない
出典: ファイアスターター/作詞:UZ 作曲:MOMIKEN
歌詞の1行目から2行目は、後輩か何かでしょうか。
この歌詞目線の主人公よりも年下に聞こえます。
そんな人たちに世代間ギャップで振り回されながら、それも楽しいと感じられた時があったのでしょう。
ですが、今は生きるだけで大変な状況にあるようです。
「こんな状況は嫌だ!」と思っているのでしょうね。
こうなったら、今の状況を壊すしかありません。
特に日本は皆と合わせて上司の命令も大人しく聞くのが、良いことのように思われています。
なら皆と違うことをすれば、この状況を変えられるのではないでしょうか。
自分の意思で言葉を言い、自分で考えて行動する。
一人では不安かもしれません。
しかし、きっと同じように今の状況を不満に思っている人々もいるはずです。
皆で立ち上がれば、何かを変えられる可能性も上がるかもしれません。
失敗したって、もう一度挑戦してみれば良いと励ましてくれています。
辛い思いをするなら
知らない誰かに指をさされて
行き場もないまま生きていく
それなら生きてく意味をください
この世界に火をつけるからさ
たとえ明日が見えなくても
出典: ファイアスターター/作詞:UZ 作曲:MOMIKEN
家族でも友達でもない他人に、ああしろこうしろと命令されて生きていく日々。
知らない人に笑われながらの人生かもしれません。
これでは何も考えず、ただただ生きるだけの人生のようです。
そんな人生を歩ませられるくらいなら、もっと胸を張って歩める人生の方が良いのではないでしょうか。
生きるために、生きる意味が欲しいのです。
「ください」とは誰に言っているのでしょう。
神様でしょうか、それとも自分自身?
誰でもいいから、生きるための希望が欲しいようです。
それを見出せた時、目標に向かって加速することでしょう。
あがき続けよう
生きるだけで辛くなる人生に終止符を打つには、自分から行動してあがき続けるしかありません。
そうでもしない限り、この生きづらい世界の方からは変わってくれないからです。
チャレンジしたとしても上手くいかないこともあるでしょう。
しかしこの歌詞は、それでも諦めない意志の強さを見せてくれています。