梅とはどんな曲?
昔からあるライブ定番ソング
この曲が世の中に出回ったのは2013年1月16日。
メンバーの番号順にパートが割り振られていることから、ファンが曲の合間に番号を叫ぶ独特のコール。
ライブで聴くとファンも一緒に盛り上がれるのも人気の1つでしょう。
そして作詞作曲はアイドルのみならず、様々なアーティストを手掛ける前山田健一(通称ヒャダイン)です。
彼の作るアイドルソングは独特で、乗りやすいリズムとコールまで計算されたメロディラインが特徴。
ライブで盛り上がる理由がここからもうかがえるのです。
シンプルなタイトル
曲の雰囲気はカッコよく、綺麗な高音パートがバッチリ決まっている楽曲です。
タイトルは漢字1文字の【梅】。
1文字というすっきりした雰囲気は曲の雰囲気とも絶妙にマッチしています。
梅から連想するのは、食べ物の「ウメ」の印象の方が強いのではないでしょうか。
しかしこの曲での梅とは「梅の木」のことを指しています。
あまり注目することのない梅の木に焦点を当てたこの楽曲。
一体どんな想いが込められているのかこれから徹底考察していきたいと思います。
痺れる歌い出し
俳句を使う粋な心意気
人知れず
ただ 咲き誇る
梅の花
出典: 梅/作曲:前山田健一 作詞:前山田健一
歌い出しの歌詞部分です。
言葉の使い回しから受ける印象がタイトル同様にカッコよさに溢れています。
そしてこの文字のまとまり。
これは俳句のように五七五になっているからでしょう。
最初の歌い出しに俳句を持ってくるこの粋な歌詞。
「俳句=和」のイメージ同様に日本の梅の花という印象をバッチリ決めているようです。
梅の木の荘厳さ
次は歌詞の意味に注目してみましょう。
梅の花は確かに普段から注目を浴びるような存在ではありません。
咲いていても気づかないことの方が多いでしょう。
しかし、梅の木も枝にたくさんの花を咲かせます。
それはそれは数多くの花が咲誇るのです。
色合いもピンクや白、赤など艶やかなものが多く、この色彩に魅了される人は少なくありません。
最初の歌詞からは丘に佇む一本の梅の木が連想されました。
周りに他の木々もある中で、どこか堂々とまた凛とした面持ちで咲き誇っているのです。
曲の雰囲気ともバッチリリンクした想像が、頭の中を駆け巡るような印象を歌詞から受けることができました。
梅のイメージ
桜に埋もれる梅の花
春に咲く 花といえば
サクラ 桜 ばっか 言うけど
同じく 冬 越えてきた
香り立つ 梅の花
出典: 梅/作曲:前山田健一 作詞:前山田健一
春といえば確かに桜の印象が強いです。
卒業式や入学式など終わりと始まりには桜の花がつきもの。
満開の桜の木や、散った桜の花弁が舞っている様は、正しく春を連想させます。
そして実は梅の花も同じく2月〜3月に咲き始める春の花なのです。
しかし桜の印象に埋もれてしまい、話題になることは少ないのが現実。
そんな梅の花は桜とは違い、香りに優れています。
高貴で上品な香りは桜を遥かに上回っているのです。