セネガルのある挨拶がきっかけで生まれた一曲?!

Diam Rekk

これを読んでいる読者のみなさんは、「Diam Rekk」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

読み方は「ジャム・レック」と読み、セネガルの言葉で「ジャム=平和」、「レック=だけ」、つまり「平和だけ」という意味を持っています。

セネガルは、西アフリカに位置する砂漠の多い国です。

私たちが住む日本と同じように挨拶は「こんにちは」から始まっていきますが、会話には必ずこの「Diam Rekk」が入ってくるそうです。

そんなセネガルの人たちは、このように会話に「平和」という言葉を盛り込むほど争いを好まない人たちなのです。

実は、そんな「Diam Rekk」に魅了されたミュージシャンが日本にはいます。

それは、ゆず北川悠仁です。

彼とセネガルとの出会いは、2010年。FURUSATOツアーが終わった後にセネガルを訪れ、この言葉に出会います。

そして、その意味やセネガルの人たちの人柄に触れ、ある一曲が産声をあげたのです。

それは、「Hey和」という曲です。

ゆず「Hey和」

【Hey和/ゆず】セネガルのある挨拶がきっかけで生まれた一曲?!平和への願いを歌った歌詞を解釈!の画像

2011年リリース

「Hey和」は、2011年1月19日にリリースされた33枚目のシングルです。

そのタイトルの通り、「平和」がテーマになっています

この「平和」というテーマはとても大きなテーマであり、世界中のアーティストがこの大きなテーマに挑戦しています。

例えば、有名どころであればジョン・レノンの「イマジン」。

【Hey和/ゆず】セネガルのある挨拶がきっかけで生まれた一曲?!平和への願いを歌った歌詞を解釈!の画像

きっとこの楽曲は、知っている人も多いことでしょう。

身近なことや、夢や希望を歌うイメージの強いゆずが、この大きなテーマに挑戦したことはファンにとって衝撃だったはずです。

しかし、ゆずの根強いファンは彼らの挑戦をしっかり受け止めました。

それを証明しているのが、オリコン週間チャート3位という結果です。

ちなみに、大きなテーマへの挑戦で思い出すゆずの曲が筆者にはあります。

それは「ワンダフルワールド」という曲で、2008年にリリースされた8枚目のアルバムである「WONDERFUL WORLD」に収録されています。

【Hey和/ゆず】セネガルのある挨拶がきっかけで生まれた一曲?!平和への願いを歌った歌詞を解釈!の画像

素晴らしい世界について、ゆずなりの言葉と音で紡がれた壮大な楽曲は、これまでのゆずのイメージとは違い、驚かされたものです。

そして、ゆずによると「Hey和」は、なんと「ワンダフルワールドのアンサーソング的な曲」として制作したそうです。

「ワンダフルワールド」が思い浮かんでくるのも当然ですね!

このように、時間や想いを越えて、大きなテーマがリンクしていく音楽の素晴らしさを感じられるのも、ゆずの楽曲の素晴らしさではないでしょうか。

アルバム「2-NI-」に収録

【Hey和/ゆず】セネガルのある挨拶がきっかけで生まれた一曲?!平和への願いを歌った歌詞を解釈!の画像

そして、そんなゆずの音楽を堪能できるのが「2-NI-」というアルバムです。

このアルバムは、2011年2月16日にリリースされた10枚目のアルバムであり、15曲目には「Hey和」が収録されています。

「Hey和」のシングルリリースから約1ヶ月後のリリースということで、「Hey和」はアルバム先行シングルとして位置づけられています。

「Hey和」が多くのファンに受け入れられたように、このアルバムも多くのファンの心を掴み、オリコン週間チャートでは1位を獲得しました。

また、アルバムに収録されたものはシングルでリリースされたバージョンとは違い、アルバムミックスになっています。

曲の入り方が変わっているので、ぜひチェックしてみてください!

平和への願いを歌った「Hey和」

【Hey和/ゆず】セネガルのある挨拶がきっかけで生まれた一曲?!平和への願いを歌った歌詞を解釈!の画像

それでは、次に「Hey和」の歌詞に迫っていきましょう。

「平和」への願いは、どのように綴られているのでしょうか。

誰かを想う気持ち

神は僕らの心の中にある
一つ一つの命の中に
耳を澄ませば 聴こえてくるだろう
気付かずにいた生命(いのち)の声を

出典: Hey和/作詞:北川悠仁 作曲:北川悠仁

まずは、導入部分です。

いきなり壮大な歌詞の世界が広がっていきます。

ここで出てくる「神」は、何を表現しているのでしょうか。

「神」といえば、救いを求めたり、許しを請うような対象であり、その象徴です。

それが「僕らの心の中」にあると冒頭では綴られています。

道を示してくれる存在である「神」が自分の中にいるということは、「神」は気持ちや想いを象徴するものとして描かれているのではないでしょうか。

夢や希望などはもちろん、誰かを想う気持ちは、私たちの内側から溢れてくるものです。

その一つ一つは、普段は意識していないものですが、自分の心に問いかければちゃんと存在しているんだと伝えてくれているような気がします。