美丘の病気の内容や周囲に不治の病に冒されていることが明かされるタイミングもドラマの展開とはかなり異なるものでした。

そして小説版の衝撃的なラストシーン!

読後に聴く福山雅治の「蛍」はドラマ版を見た時と同じかそれ以上の感動を与えてくれます。

偶然が生み出す奇跡

ラスト・フレーズは?

この世界も、刻まれているこの1秒の瞬間も、すべては偶然の産物です。ビッグバンに始まり、今こうして目の前に君がいるのも、気が遠くなりそうなほどの数の偶然の集積…

ありがとう この街で出逢ってくれて
生まれてくれて

出典: 蛍/作詞:福山雅治 作曲:福山雅治

ラスト・フレーズには、目の前にいる君、そして、生きるものすべての存在意義への肯定が込められています。

君が今、ここにいることこそが大事なことなのだ、と。

奇跡とでもいうべき偶然への祝福、感謝に満ちたこのフレーズは、ラブ・ソングとして最上のものです。

そしてそれ以上に、戦争や災害などに遭遇し非日常を生きる人たち、貧困に苦しむ人たち、生きることが辛い人たちへの温かいメッセージであるようにも思います。

まとめ

ドラマや原作小説と重ね合わせての歌詞考察、いかがでしたでしょうか。

無駄なものを一切削ぎ落とし吟味されたシンプルな言葉に込められた繊細な心情、そしてそこから大きく広がる世界観。

小説や脚本に触発されて創作された歌詞が、それらを超えて豊かなイメージやテーマを生み出していることに、音楽の持つ可能性と限りないパワーを感じます。

もちろん、音楽それ自体が一つの完結した作品であることは言うまでもありませんが、関係する映像や文学を知ることで、より豊かな感性が育まれます。

音楽を通して、世界が数センチメートルでも広がったら、それはとても素晴らしいことです。

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