「瞳を閉じて」は、美しいメロディのバラードとしてピアノ、ギターなど様々な楽器での演奏でも親しまれています。
合唱や吹奏楽といった大人数での発表にも適しており、学校でこのメロディと出会ったという人もいるのではないでしょうか。
映画「世界の中心で愛を叫ぶ」の切なさを盛り上げる「瞳を閉じて」
映画「世界の中心で愛を叫ぶ」の予告でも「瞳を閉じて」のメロディを聴くことができます。
儚い恋の展開とともに聴く「瞳を閉じて」は、感動シーンをより盛り上げてくれます。
映画「世界の中心で愛を叫ぶ」は「瞳を閉じて」の世界観が好きなリスナーは号泣間違いなしの傑作映画ですので、ぜひチェックしてみてください。
平井堅「瞳を閉じて」歌詞考察
サビは切ない純愛を描く歌詞
Your love forever
瞳を閉じて 君を描くよ それだけでいい
たとえ季節が 僕の心を 置き去りにしても
出典: 瞳をとじて/作詞:平井堅 作曲:平井堅
平井堅「瞳を閉じて」のサビで歌われる切ないまでの純愛を感じる歌詞です。
瞳を閉じて君のことを描くだけで良いと歌う裏には、君は見えない所にいってしまったという悲しみが潜んでいます。
「世界の中心で愛を叫ぶ」は、愛するヒロインが逝く悲しみとともにこのサビの歌詞が流れるので、涙を誘う感動のシーンとなっていました。
孤独な瞬間を切り取った冒頭の歌詞
朝目覚めるたびに 君の抜け殻が横にいる
温もりを感じた いつもの背中が冷たい
出典: 瞳をとじて/作詞:平井堅 作曲:平井堅
冒頭の歌詞から、「君」はいつもベッドで一緒に眠る存在だったことが伺えます。自分の記憶の中にいる「君」を「抜け殻」と表現するところがまた切ないですね。
2人でベッドに眠るぬくもりを知ってしまった人は、きっと1人で眠るとき孤独を感じるのではないでしょうか。
それが、何らかの形で自分の意志と反して失ってしまった大切な人ならなおさら、悲しいことでしょう。
そんな思いを見事に込めた孤独感溢れる歌詞です。
消そうと思えば思うほどよみがえる記憶
あの日 見せた泣き顔
涙照らす夕陽 肩のぬくもり
消し去ろうと願うたびに
心が 体が 君を覚えている
出典: 瞳をとじて/作詞:平井堅 作曲:平井堅
忘れようとする記憶はむしろ鮮明に残ってしまうものです。「瞳を閉じて」に描かれる記憶は、生々しく美しい、五感で感じられる情景として描かれています。
心や体が覚えてしまっている「君」という存在に対して想いが溢れていくプロセスは、失恋や大切な人を失う経験を経た人は共感できる歌詞でしょう。
それでも悲しみを越えていくラスト
なくしたものを
越える強さを
君がくれたから
出典: 瞳をとじて/作詞:平井堅 作曲:平井堅
「瞳を閉じて」は全編にわたって君のぬくもりや思い出を思い描いては孤独を感じる歌詞ですが、最後にそれを乗り越えていく光を感じる言葉が待っています。
君がくれた強さを胸に、次のステージへ。思い切り悲しみ、孤独を感じたからこそすっきりと前へ進める。
そんな前向きな姿勢が感じられるラストの歌詞が好印象を持てます。