シンガーソングライター落合渉
ストリートからストリーミングへ
SNSやYouTube、ストリーミングサービス等を通じて今若者を中心に大きく支持されている落合渉。
メジャーレーベルに属さずネットやSNSを媒体にファンを増やしている新世代のシンガーソングライターです。
しかし最初からネットやSNSをターゲットに定めていたわけではありません。
落合渉は元々は大阪でストリートライブを中心に活動していたシンガーソングライターです。
2015年に本格的に活動を始め、年に1枚のペースでアルバムを製作しながらライブ活動を続けていました。
そんな落合渉がストリートからネット方面へと舵を切ることになります。
そのきっかけとなったのが【君が隣にいることいつか当たり前になってさ】のヒットです。
親近感の湧くストレートな歌詞
落合渉の楽曲の特徴は実体験をもとに日常を落とし込んだ親近感のある歌詞にこそあります。
これはストリート時代も今も変わらない落合渉の持ち味です。
そもそも日常的で現実味を帯びた心情を歌にするのはシンガーソングライターの特徴でもあります。
しかし最近ではシンガーソングライターも多様化が進み奇をてらった歌詞も注目を集めるようになりました。
そんな時代だからこそ落合渉の飾らない真っすぐな言葉は多くの人の胸を打つのでしょう。
【君が隣にいることいつか当たり前になってさ】にはそんな誰もが共感できる言葉がたくさん詰まっています。
【君が隣にいることいつか当たり前になってさ】
長いタイトル
【君が隣にいることいつか当たり前になってさ】はアルバム『ノンフィクション』収録の楽曲です。
『ノンフィクション』は落合渉の3枚目のアルバムとして2019年にリリースされました。
やはり気になるのはタイトルの長さ。
落合渉は歌詞の重要なポイントをそのままタイトルにする手法をとっているようです。
落合渉の伝えたいことはタイトルに込められてるので、聴き手は非常に歌詞を受け取りやすいです。
このわかりやすさも落合渉の人気の秘訣かもしれません。
ネットやSNSを中心に話題に
『ノンフィクション』リリース後、【君が隣にいることいつか当たり前になってさ】はネットやSNSで話題に。
特にTikTokで多く使用されはじめたことで広く拡散されることになりました。
2020年1月にはSpotifyのチャートである「日本バイラルトップ50」で1位を記録。
TikTokで楽曲が流行ることは、このネット時代でアーティストが売れるための1つの方法になっています。
【君が隣にいることいつか当たり前になってさ】がTikTokで流行った理由は共感を呼ぶ歌詞とMVにあります。
自らのスマホで撮影したMV
【君が隣にいることいつか当たり前になってさ】のMVは落合渉自身のスマホによって撮影されました。
カップルのデートや生活をそのまま切り取ったかのようなMVは非常にリアルで、聴き手に親近感を与えます。
結果、このMVに倣ってカップル動画を投稿するTikTokユーザーが急増することとなったわけです。
YouTubeでの反響、TikTokでの流行、ストリーミング再生の急増と見事に作用し大ヒットへと繋がったのです。