『RAP GAME』

LDHからの第2弾シングル

SALU【RAP GAME】歌詞の意味を解説!子供の頃の切ないエピソードが綴られてるって本当…!?の画像

今回ピックアップするのは孤高のラップ・アーティストSALU(サル)

2019年3月6日、平成最後の“サルの日”に自伝的作品『RAP GAME』をゲリラリリースしたのです

近年のSALUのステップアップ、殻を突き破るような活発な活動には目を見張るものがありました。

EXILE SHOKICHIが主催するLDH内の新レーベル「KOMA DOGG」への電撃移籍。

2018年にゲリラ配信された古舘伊知郎とのコラボ曲『MAKE MY BRAND』など。

まるで歩みを止めることに恐れを抱いているかのような性急な活動です。

『RAP GAME』に綴られているのはSALUの幼少時の赤裸々なエピソード

そして彼がラップを、ヒップホップを愛してやまない理由です

ここからは『RAP GAME』の歌詞の内容を解説しつつ楽曲に込められた意味を検証いたします。

僕が『RAP GAME』を愛してる理由を教えよう

メランコリックなビートに乗せて彼は語る!

SALU【RAP GAME】歌詞の意味を解説!子供の頃の切ないエピソードが綴られてるって本当…!?の画像

Brenda Russellの『Piano In the Dark』を大胆にサンプリングした『RAP GAME』。

これはNICE&SMOOTH『LET IT GO』Flo Rida『I Cry』など多くの名曲で引用された曲です。

SALUのメランコリックな回顧録、そしてヒップホップへの愛情を綴った歌詞を否が応でも引き立てます。

I’m in love with the rap game...

SALU【RAP GAME】歌詞の意味を解説!子供の頃の切ないエピソードが綴られてるって本当…!?の画像

I’m in love with the rap game
名前はSALU, Rapper is my last name
今日も笑顔で世界またflyin’
これ書いてる今SeoulのHard days night

出典: RAP GAME/作詞:SALU 作曲:KM

“ラップ・ゲームに恋に落ちて、ラッパーは僕の姓であり人生最後の名でもあるんだ”

そんなフレーズで『RAP GAME』は幕を開けます。

日本を離れ仕事で訪れたであろう韓国はソウルで、まるで日記を綴るように書かれたのでしょう。

望んだ通りにラップスターとして多忙な毎日を送る中、SALUはふと昔の記憶を思い出したのです。

思い出すのは幼少期の切ないエピソード

学校馴染めなくて
帰れば義理母が怒鳴って
泣いてる妹の手握って
あの朝サンタはまだ来てなくて

出典: RAP GAME/作詞:SALU 作曲:KM

ラッパーがリリック(歌詞)を綴るのは過去のトラウマと向き合う心理セラピーにも似ています

自身の人生を切り売りして名声を得ることはラッパーの“宿命”であり“業”でもあるのです

本音が詰まった素晴らしい作品は多くの人々の共感を呼びます。

自身とファンを同時にカウンセリングできるのは多くのヒップホップクラシックの共通項です。

『RAP GAME』でSALUはおそらく初めて自身の生い立ちをつまびらかにします。

父親の再婚による複雑な家庭環境、兄妹の絆、プレゼントのない寂しいクリスマス...

現代の日本社会での離婚率は約35%といわれています。

このことは1年間に数十万人の子供たちがそのような悩みと直面することを意味するのです。

『RAP GAME』は僕に生きる意味を与えてくれた

天才に憧れ努力を続けたあの頃

SALU【RAP GAME】歌詞の意味を解説!子供の頃の切ないエピソードが綴られてるって本当…!?の画像

KICK THE CAN CREW
ラジオで聴いて衝撃 My roots
俺にも出来そうな気がする
鏡の前ひとりポーズ check1.2

出典: RAP GAME/作詞:SALU 作曲:KM