雨降りでも傘はささないの
(初めましてと猫は鳴く)
お気に入りのヒールを濡らすの
何気ないような日常が今ほら
変わりたいと藍色に染まりだす
水たまりに映る一秒間
ただ一度この目で見てみたいだけなの
出典: drop pop candy/作詞:れをる 作曲:ギガ
常識的に考えて出来ないことでも、後先考えないでいいとしたらやってみたいことってありませんか?
土砂降りの日に傘もささずにずぶ濡れで歩いていたら、普通は変に思われるか、心配されるかです。
この歌の主人公が体験したいのは非日常。
ずぶ濡れになった自分の姿が水たまりに映るのを見てみたいのです。
これは「常識ではおかしなことだけど、一度おもいっきりやってみたい」という気持ちを表すもの。
雨の例えは単なる一例で、これは誰しも持っている気持ちではないでしょうか。
踊るよ 世界が 揺らいで 廻るの!
届くよ 速度を上げて
出典: drop pop candy/作詞:れをる 作曲:ギガ
この部分は思い切ってやってみた高揚感を表すものでしょう。
ずぶ濡れになった彼女が見た世界とは一体?
サビへ続きます!
彼を忘れたい
駆け出したいの 明日まで ひとっ飛び
昨日の彼も 朝焼けもいないけど それでいいの
出典: drop pop candy/作詞:れをる 作曲:ギガ
主人公が雨の中飛び出したのは、失恋が原因だったようですね。
彼を忘れたい気持ちが、おかしなことを思い切りやってみるということに彼女を駆り立てたのでしょう。
雨降りの中迎えた夜明けには、彼の姿も朝日もありません。
しかし「それでいい」という主人公。
思い切った行動が少し心を和らげたのかもしれませんね。
ずっと続いてく きっと進んでる
もっと愛してる! 日々を君を
いっそ七転んで 何回起き上がって
そうやってまた今日を想い合えてる
出典: drop pop candy/作詞:れをる 作曲:ギガ
「ずっと続いてく」というのは、彼への気持ちのことでしょう。
思い切ったことをやってみても、真の部分では忘れられていない様子を伺わせます。
そして彼を変わらず想っていてもきっと前に進めているはずだという主人公。
失恋は大切な経験です。
何度も転んで、次に出会う人のために自分を磨いていく。
この部分にはそんなニュアンスが込められているのではないでしょうか。
もう一つの理由は
頬を伝う彼女の雫は
(みてみぬふり猫は鳴く)
俯いたsink 退屈並べた
出典: drop pop candy/作詞:れをる 作曲:ギガ
主人公が傘をささない理由はもう一つありました。
それは涙を隠すため。
出会った猫も見て見ぬふりをしてくれている描写がされていますね。
後半部分は落ち込む心と、彼がいなくなった日々の退屈さを物語るものでしょうか。
優しさで紡がれた嘘でも
悲しみに彩られた実でも
水たまりに騒ぐ雨粒の
ふちをそっと指先でなぞるよう
出典: drop pop candy/作詞:れをる 作曲:ギガ
きっと彼はすごく優しい人だったのでしょう。
傷つけないようにとつかれた嘘も、主人公はわかっていたようです。
悲しみに彩られているのは彼女の心でしょう。
ざわつく心から、溢れ出しそうになる涙を指でなぞるように拭う様子が描かれています。
空想の中なら
描いて 奏でて きらめく 願いが 叶うよ!
届くよ 高度を上げて
出典: drop pop candy/作詞:れをる 作曲:ギガ