【3位】ヴァンパイア
2003年2月に発売されたアルバム『ANOTHER STORY』収録の「ヴァンパイア」。
このアルバムはyasuさんが執筆した小説「ANOTHER STORY」をもとに制作された、コンセプトアルバムになっています。
あなたに抱かれて 胸に爪を立て
こんなにツライなら 愛なんて信じない
忘れられなくて 離れられなくて
あなたの嘘をまだ どこかで信じてる
飾らなくていい 傍にいたいだけ
何もいらないけれど 証を下さい
すべて凍り付いて コナゴナになりそう
全て吸い取って 骨の髄まで
出典: ヴァンパイア/作詞:yasu 作曲:yasu
メロディアスな曲調に、切ない歌詞。Janne Da Arcの王道が詰まった曲で、アルバム曲でありながら知名度が高い曲でもありますね。
この曲は、前出したyasuさんの小説の中に登場する、迎えに来る約束をした愛する人を待つ“氷の女王”というキャラクターがモチーフになっています。
「ヴァンパイア」は女王側から見た歌詞なのですが、この歌詞の「胸に爪を立て」とリンクする曲が、同じアルバムに収録されている「マリアの爪痕」。
こちらは男性側からの視点になっていますので、是非あわせてチェックしてみてくださいね!
【2位】月光花
2005年1月発売の23thシングル「月光花」。
アニメ『ブラック・ジャック』のOP曲に抜擢され、Janne Da Arcで最大のセールスを記録した曲でもあります。
淡く儚く 夜に揺られて 溜め息一つ 堕ちた花びら
月の欠片を集めて 夢を飾り 眠る
時の砂散りばめても あの頃へ 還れない
出典: 月光花/作詞:yasu 作曲:yasu
いくら思い出をかき集めても「あの頃へ還れない」と悲しく切ない様子が歌われています。
しかし、悲しみに浸ったり、吐き出すだけではなく、悲しみを抱えても生きていかなければならない強さも感じる曲。
タイアップした『ブラック・ジャック』の主人公であるブラックジャックの過去や、母親との死別のイメージを含ませた歌詞にも思えますよね。
以前からのファンにはJanne Da Arcのイメージと違うと思われることもありますが、“泣きのバラード”の名曲でもあると思います。
【1位】は「DOLLS」でした!
「私じゃダメなの?」
「もう好きじゃないの?」 強い君が震えてた
「二度と逢えないの?」
「なにも言わないの?」 君は涙こらえながら
「どこも行かないで…」
「ひとりにしないで…」 しがみついて君が泣いた
君を見れなくて 息もできなくて 大切なモノ気づかずに…
出典: DOLLS/作詞:yasu 作曲:yasu
「DOLLS」というタイトルは、別れた男女が大切なものを失い、人形のようになってしまったという意味から。
別れる彼女のセリフがそのままサビの歌詞になっていて、別れ話を切り出したふたりの情景が浮かぶようですよね。
どこかポップなのに哀愁を漂わせる、泣かせようとしている曲ではないのに寂しくなってしまう、心に余韻が残る曲だと思います。