彼女と出会ったのは、ただの偶然。
その出会いは、ただ通りすがっただけだったのでしょうか。
それとも、偶然同じ商品を手に取り手が触れてしまったのでしょうか。
そんな少し少女漫画チックな出会いだったのかもしれません。
しかし、それも運命なのです。
彼女とは出会うべくして出会ったのです。
きっと、その日出会わなかったとしても別の日に必ず出会っていたでしょう。
彼女との出会いは偶然のようで必然でした。
もしも、このチャンスを自分のものにできるなら絶対に勝ち取りたい。
この恋の駆け引きに負けたくないのです。
この恋の駆け引きに勝てば、この先彼女は自分だけのもの。
彼女が今、他の人に向けている笑顔も自分だけのものにできるのです。
彼女の笑い声や、困った顔も独り占めできます。
こんな最高な時間を送れるなら、出会えた奇跡を信じてもいいのではないでしょうか?
強い気持ち
撃ち抜いてみせる
一度もぶれることなく
射程距離で狙ってた
(O-oh, o-oh) Yeah!(o-oh, o-oh)
そう 言葉の弾丸放つ前に何度も確かめた
(O-oh, o-oh) 自分の気持ち (o-oh, o-oh)
出典: Target/作詞:秋元康 作曲:森大輔
「好き」の弾丸を打つ前に、もう1度自分の気持ちに向き合ってみた主人公。
この思いに間違いはなかったのか。
この思いに狂いはなかったのか。
しかし、そんなことを考えている余裕はありません。
間違いかどうかなんて関係ないのです。
主人公は今、嘘でも間違いでもなく恋をしています。
他の人がなんと言おうと彼女のことが好きなのです。
仮に、彼女に弾丸のごとく思いを告げたとします。
それがもしも間違いだったら?
片思いしている時は好きだったけれど、実際に交際してみると嫌なところも目につきます。
そんな時に、短所も受け入れて愛を貫くことができるのでしょうか。
主人公は、思いを告げる前にもう1度確認したのです。
その確認も不要でした。
主人公は、彼女に本気で惚れているのです。
韓国語で書かれた思い
머리머리가 아우
정신 차려보니 네게 빠져버렸어 like that
어떡해, baby?
너밖에 안 보이는 걸
왠지 신경 쓰여, didn't mean it, you know
말해봐, tell me now, 너도 느꼈다고 내 마음
I just targeted your heart
出典: Target/作詞:秋元康 作曲:森大輔
この曲での唯一の韓国語の歌詞が出てきました。
一体、この部分にはどんな思いが隠されているのでしょうか?
この部分を和訳するとこうなります。
「髪の毛に触れた。
気がつくと、あなたに陥ってしまった。
どうしよう。
君しか見えないの。
なぜか気になってしまうの。
私に教えて欲しいの。
あなたも感じたでしょう、私の心。
あなたの心を狙ったの。」
やはり、主人公の困惑した気持ちが描かれています。
困惑した気持ちとともに、彼女のハートを撃ち抜くという強い意思表示があります。
彼女もきっと、主人公の思いに気づいているはずです。
これだけ、「好き」という思いを前面に出していたら嫌でも気づくでしょう。
気づいているであろう彼女にアピールし、彼女のハートを撃ち抜きます。
撃ち抜くのもあと一息です。
狙った獲物
気のせい
Just be my target, target
そう僕が 勝手に思い込んだか?, woo-oh
Just be my target, target
お互いに 迷惑な話だね, woo-oh, no, no
出典: Target/作詞:秋元康 作曲:森大輔
1行目の英文は「ちょうど私のターゲット」という意味になります。
しかし、それは勘違いなのでしょうか?
主人公のターゲットが彼女、ではなく…。
彼女のターゲットが主人公だったのです。
これには驚く方も多いのではないでしょうか?
彼女は、ターゲットを探し狙いを定めていました。
そして主人公をターゲットにしたのです。
主人公を確実に落とすためにあらゆる手段を使いました。
そして見事に主人公を落とすことができたのです。
主人公は、自分が狙っていたつもりでしたが実は狙われていたのでした。
理解不能な気持ち
説明つかない想いはたぶん本物 (target, target)
(Target, target) My heart
ごく自然に惹かれたんだ 後から目的にして
出典: Target/作詞:秋元康 作曲:森大輔
しかし、突然自分の方がターゲットだったなんて言われても理解できません。
主人公は困惑の色を見せます。
それもそのはずです。
だって、もう恋をしてしまったのだから。
「恋は盲目」という言葉がありますが、まさにこのことですね。
恋に夢中になるあまり、小悪魔な彼女の罠にはまってしまったのです。
罠にはまってしまったとしても、美しく素敵な彼女と出会えて幸せでしょう。
実は狙われていたのは主人公、という真実を聞かされても気持ちは変わりません。
おそらく、小悪魔な彼女の罠があってもなくても彼女に魅了されていたでしょう。
きっと、彼女と主人公は惹かれ合う運命だったのです。