あいみょん、メジャーデビューまでの軌跡
4月25日、最新シングル「満月の夜なら」をリリース。今、ジワリジワリと音楽シーンに存在感を増しつつある新進気鋭の女性アーティストがいます。
その名は「あいみょん」。
「てっぺんを取る」と言い放つ彼女、今回はその楽曲「どうせ死ぬなら」を取り上げます。
英語教師からもらったアコースティックギター
歌手になりたかった祖母、音響の仕事についていた父などの影響から、彼女は幼少期より音楽に触れ合ってきたそうです。
中学生の時、父からギターを渡されますが、それはエレキギター。
フォークソングが好きだった彼女は、1ヶ月も経たずにやめてしまいます。
ですが、高校在学中に置き土産を手にします。
仲の良かった英語教師がアメリカへと帰国する際に、持って帰るより向こうで買う方が安いからと渡してくれたのが、アコースティックギターでした。
大喜びで持って帰り、それから曲作りに入っていったそうです。
友だちの音楽番組での演奏が目に留まり…
一度、友だちが応募したオーディションで決勝進出を果たしますが、デビューのきっかけはその後の話でした。
友だちがYouTubeにアップするために制作した動画で、15歳の時に作った曲を演奏。それが、事務所の方の目に留まり、声をかけられたそうです。
最初は、怪しいとさえ思っていた彼女ですが、正式に事務所に入る前に50曲作ってみるように言われ、逆に信用したとのこと。
その後、インディーズシングルとして発表されたのが「貴方解剖純愛歌 〜死ね〜」(2015年3月4日リリース)。
過激な内容から放送自粛が相次ぐなど、賛否を巻き起こしますが、若者の共感を得て、自信につながったそうです。
続く5月20日はミニアルバム「tamago」をリリース。
そしてついに2016年11月30日、シングル「生きていたんだよな」にてメジャーデビューを果たすことになったのです。
「芸術家(=アーティスト)」、あいみょん
「音楽」=「アート」
彼女が芸術家、故岡本太郎氏にシンパシーを感じているというのはとても有名な話です。
元々は、ピカソに惹かれていて、親交のあった故岡本太郎氏に行き着いたとのこと。
こういった背景からも「アート(=芸術)」全般への興味が高いこともうなずけます。
自分の楽曲も自らの作り出す「アート」として考えいることが良くわかります。
決して「商業的」音楽を否定しているわけではなく、「商業的音楽」は人の目に留まる「きっかけ」と考えているようです。
その上で、後世に残る楽曲を作り出したいと語っています。
根底に「人間愛」
傑出した特異性を持つ彼女なのですが、それを理解するには彼女の「大家族への愛情」に目を向けなければなりません。
彼女は6人兄弟で、上から2番目の次女に当たります。そして7人の甥っ子・姪っ子にも恵まれています。
彼女にとって、とても大切な存在のようで、また彼ら・彼女らへの愛情から、さらなる両親想いの気持ちが強まっているようなのです。
そのセンセーショナルな歌詞が賛否を巻き起こす彼女の曲。
実は根底には「命」への大きな「愛情」、「人間愛」があることをしっかり理解しておきましょう。
「どうせ死ぬなら」MV&歌詞解釈
MV紹介
テーマは「遺書」ということで、みる前はどんなくらいMVなんだろう?と思ったものですが…
パステルカラーに彩られ、軽快なポップメロディに乗せられて届けられる映像は、ちょっと「遺書」とは、かけ離れたものですね。
この不思議な楽曲を、さらにもう一歩踏み込んで考えてみましょう。