秦基博「風景」
思い入れの深い1stアルバム収録曲!
1stアルバムといえば、秦基博に限らず、ミュージシャンにとって思い入れが深いものでしょう。
厳しい下積み時代を乗り越えてメジャーシーンへ乗り込み、アルバムをリリースすることで、ようやく音楽業界への第一歩を踏み出したようなものではないでしょうか。
秦基博にとって、その大切な1枚が「コントラスト」というアルバムです。
このアルバムは、2007年9月26日にリリースされ、オリコン週間チャートでは5位という好成績を残しました。
この結果は、秦基博にとってシングル・アルバムどちらも含めて初めてのオリコンチャートトップ10入りとなり、世間に彼の音楽が受け入れられたと証明できる1枚になりました。
シングル曲としては、デビューシングルである「シンクロ」をはじめ、「鱗(うろこ)」、「青い蝶」と珠玉の楽曲が収録されています。
また、全12曲の収録内容となっており、その中で今回紹介する「風景」は12曲目というアルバムの最後を締めくくる曲順に収録されました。
そして、このアルバムは通常盤と初回限定盤の2タイプでのリリースとなりました。
初回限定盤には、以下の内容を収録したDVDが付属しました。
1. シンクロ[VIDEO CLIPS]
2. 僕らをつなぐもの[VIDEO CLIPS]
3. 鱗(うろこ)[VIDEO CLIPS]
4. 青い蝶[VIDEO CLIPS]
5. [THE VIEW FROM 06-07]
出典: コントラスト/秦基博
4thシングル「キミ、メグル、ボク」にも収録!
さらに、「風景」は4thシングルである「キミ、メグル、ボク」にも収録されました。
このシングルは、2008年4月23日にリリースされ、オリコン週間チャートでは15位を記録しています。
こちらでは、「コントラスト」に収録されたバージョンとは違い、「風景(Acoustic Session with 冨田ラボ)」 Sound Produced by 冨田恵一として2曲目に収録されています。
日本を代表する音楽プロデューサーである冨田ラボによる編曲がなされた「風景」は、また一味も二味も違った良さを醸し出しています。
また、このバージョンは2009年1月21日にリリースされた「僕らをつなぐもの プレミアム・エディション」にも収録され、長く愛される楽曲となっています。
優しい風景が浮かぶ歌詞の意味を考察!(コード付き)
それでは、次にそんな「風景」の歌詞を見ていきましょう。
情景や季節の浮かぶ歌詞
DM7 C#m7 Bm7 E9 Em7 A7
上空を旋回 して行く午後の風
DM7 C#m7 Bm7 Bm7-5onF Aadd9
僕は一人 退屈と ぼんやり遊ぶ
出典: 風景/作詞:秦基博 作曲:秦基博
まずは導入部分です。
休日の昼下がり、特にやることもなくぼんやりと空を眺めているのでしょうか。
本来ならば、目に見えるはずのない風が、思わず目に見えるかのような情景の浮かぶ歌詞からスタートしていきます。
DM7 C#m7 Bm7
冬枯れた樹々の隙間
E9 Em7 A7
芽吹く春の始まり
DM7 C#m7 Bm7
凛とただその背をのばして
C#7 F#m7/F#m9
光集めている
出典: 風景/作詞:秦基博 作曲:秦基博
そして、ここで季節が分かります。
冬から春にかけて変わっていく季節のちょうど中間くらいでしょうか。
少しずつ春に向けて準備をしていく芽を確認し、そのまっすぐに光に向かって伸びていく姿勢に、自分も背筋を正されるかのような想いをしているのかもしれません。
DM7
あなたがくれたこの風景
C#m7 F#m7/Em7 A7
愛しく思っています
DM7 GM7
胸の中のファインダーで
CM7 Bm7 E9
ずっと眺めていたい
出典: 風景/作詞:秦基博 作曲:秦基博
そして、ここで「あなた」という自分以外の存在が登場します。
「あなたがくれたこの風景」という言葉からは、あなたがいたからこそ目の前にある風景を細かいところまで感じることができるようになったと考察することができます。
さらに、それに感謝していて、この感覚を忘れずにいたいという想いが語られていきます。