ジェニーハイストーリー

ジェニーハイ【ジェニーハイストーリー】アルバム全曲解説!ユーモアと気品が共存するカオスを味わおう!の画像

ジェニーハイのファーストアルバム「ジェニーハイストーリー」。

アーティストと芸人が入り混じった不思議なグループ。

ジェニーハイの楽曲は一度聴くと頭から離れない曲ばかりです。

今回はその中に収録されている全10曲について解説します。

シャミナミ

純粋な失恋ソング

とんでもない恋だった
とっても良い恋だった
泣けど笑えど最後でした
さっぱりなくなってった
泣いても戻らなかった
次もこんなに想えるでしょうか
マンション購入前の緊張感みたいな
って、しらないけど
でもそんな風なドキドキが
メガの単位で飛んでったんだ

出典: シャミナミ/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音

この曲は、先生に恋してしまった女子のお話。

告白して、振られてしまったようです。

次もこんなに恋愛できるのかという感情は、誰もが思うことだと思います。

また緊張を「マンション購入前」の感情と表すのは感情移入がしやすいです。

作詞の川谷絵音さんのセンスが光っていると思いました。

いきなり視点が変更

とんでもない生徒の
恋の矢印を跳ね返したら
とんでもなく病んじゃった
と思ったら笑顔になった
それで逆に気になりだす僕の歌

出典: シャミナミ/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音

一方、曲の最後では告白された先生側の気持ちになります。

1番と2番で目線が変わることはよくあります。

しかし、最後のサビだけが先生の感情。

この手法はなかなか珍しいのではないでしょうか。

告白を断る表現を2行目の表現にしているのがとてもキャッチーです。

曲の雰囲気に合わせた表現になっています。

そして5行目、これは最終的に先生の話になっていることがわかります。

告白された後、涙したり笑顔になったりする女子を見て、気になってしまう。

一見、女子が恋愛を嘆く歌に見えますが、恋愛が始まる曲でもあるのです。

恋愛感情シーソーゲーム
シャミナミナミダ

出典: シャミナミ/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音

まさに「シーソーゲーム」。

最後の「ナミダ」はフラれた女子の涙が想像できます。

さらに、告白を断り後悔する先生の涙を表しているかもしれません。

その反対の感情を1曲に詰めているのが、この曲の素晴らしいところです。

ダイエッター典子

ボンキュッボンを見てたでしょ
私が努力しないから
そんなのわかってるけど
タピオカが流行ってるせいよ
ダイエットの敵

出典: ダイエッター典子/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音

ダイエットをする人にとっては共感しかない曲です。

おそらく彼氏はスタイルの良い女性を見ていたのでしょう。

タピオカのせいにしてしまう逃げの気持ちもよくあります。

ジェニーハイの曲にはよく「タピオカ」が登場する印象。

流行りのものが登場することでより親近感が湧くのではないでしょうか。

ダイエットをしなければならないのに、やる気が全くでないこと、よくあります。

ここまで、ダイエットに関して共感できる歌詞はないのではないでしょうか。

「もう嫌だ」「ダイエットしたくない」という気持ちが表れています。

タピオカ摂取できないよりは
できる幸せを掴みたい

出典: ダイエッター典子/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音

そして最後にダイエットよりもタピオカを選ぶ典子。

このまさかすぎる選択に驚きました。

結局は目の前の幸せが大切なのです。

我慢するよりも、自分がやりたいことをする方が、幸せなのではないでしょうか。