ーオーディオインターフェイスって何??
・弾いてみた
・ボカロpによるオリジナル曲投稿等
これらを制作をするために、オーディオインターフェイスの存在は欠かせません。 「なんでこんなものが必要なの?」と思う方も多いと思います。
なぜなら筆者も始めは「こんなもの必要ないんじゃない」と思っていたからです。
今回は、耳慣れない"オーディオインターフェイス"の存在意義や必要性をお伝えしたのち、おすすめの選び方を紹介していきます。
ーアナログ信号とデジタル信号のオハナシ
オーディオインターフェイスのお話しに入る前に小話をひとつ。しばしお付き合いください。
音の情報は、「アナログ信号」と「デジタル信号」の二つの手段によって伝達されます。
アナログ信号
普段の生活で、皆さんは音の情報をすべて、「アナログ信号」として処理しています。
物理的な空気の振動を、鼓膜が感知することで音として認識しています。
デジタル信号
一方で、コンピューターは音の情報をすべて、『0』と『1』の情報に分解し記録する「デジタル信号」として処理します。
コンピューターは持前の演算能力を活かして、膨大な情報を瞬時に処理することができます。
「アナログ信号」と「デジタル信号」の行き来
☆DTMにおいて、実は、音は「アナログ信号」と「デジタル信号」を絶えず行き来しています。
例えば、 "歌ってみた"で皆さんが声を録音するとき、『マイク』は皆さんの声「アナログ信号」から「デジタル信号」に変換しています。 パソコンは、「アナログ信号」のままの我々の声を認識することができませんが、『マイク』によって「デジタル信号」に変換されることで、記録することができます。
一方で、"歌ってみた"で録音したご自身の声を再生するとき、『スピーカー』は「デジタル信号」を「アナログ信号」に変換しています。 人間は、「デジタル信号」のままでは認識不能ですが、『スピーカー』によって「アナログ信号」に変換されることで、音として認識することができます。
このA/D変換(アナログ/デジタル変換)の作業において欠かせない存在が、オーディオインターフェイスなのです。
ーデジタル信号とアナログ信号の"優秀な通訳者"
オーディオインターフェイスは、デジタル信号とアナログ信号のいわば"優秀な通訳者"です。
マイクが変換したデジタル信号をキチンと処理しパソコンに送り、一方でスピーカーが受け取るデジタル情報をきちんと処理しスピーカーに送ることができるため、音質を最大限に保ったり、パソコンの負担を軽減し処理速度を格段に上昇させることができます。
パソコン本体にもデジタル信号とアナログ信号の変換を行う装置が付属していますが(スカイプ等のテレビ電話とかに使われます)、DTMで変換する情報量はけた外れに大きいため、全く歯が立ちません。
このように、オーディオインターフェイスは、A/D変換が絶えず行われるDTM環境において必須アイテムでありその存在意義は大いにあります。
オーディオインターフェイスの選び方を教えて!
各メーカーで様々なインターフェースがリリースされていますが、極論を言ってしまえば ・価格帯が同じであれば、性能に大差はない。 ということが言えます。 「このメーカーのを買っちゃって失敗した~同じ値段のあっちのメーカーにしておけばよかった!」ということは、全然ないのです。 その上で筆者がおすすめする選び方は ・欲しい機能がしっかりついているかをきちんと確認する。 ・現在持っているorこれから導入したい製品に親和性のあるメーカーを選ぶ。 です。 この2つを徹底して選ぶようにしましょう。
欲しい機能がしっかりついているかをきちんと確認する。
「当たり前のこと言うなよ!」といわれそうですが、知らないうちに購入してしまうと失敗してしまうので甘く見るべからず。 特に注意すべきは ・ファンタム音源の有無→なければコンデンサーマイクが使えません。 ・MIDI端子の有無 →なければMIDIキーボードが使えません。 ・入力端子の個数 →少ないと同時に録音できません。 例えば、コンデンサーマイクは、オーディオインターフェイスに「ファンタム音源」と呼ばれる送電機能がついていないと使用することができません。
"歌い手"をこの先本格的に始めたい方は、コンデンサーマイクにチャレンジできるように「ファンタム音源」の使えるものをあらかじめ購入すべきでしょう。 つまり、自分が今現在はもちろん、今後どんなことをしたいのかを想定して、それをすべてカバーする機能を持つ製品を買うということが重要です。
現在持っているorこれから導入したい製品に親和性のあるメーカーを選ぶ。
現在お持ちの製品や、これから使いたい音楽ソフト・製品に親和性のあるメーカーのオーディオインターフェイスを選ぶことは結構重要です。 理由は3つあります。
・音楽ソフト等の製品と相性が悪いと、動作が不安定になる。 ・ユーザー登録のためにいくつもアカウントを作らなければならず、管理が面倒。 ・割引や特典が受けられることがあり、お得。 例えば具体的な相性として
・Win+CUBASEには、 Steinberg製品 ・Win+SONARには、 Roland製品・TASCAM製品 ・Win+Studio Oneには、Presonus製品 ・Mac+Protoolsには、 AVID製品 あくまで一例ですが、組み合わせの際には参考にしてみてください。