「死にたい」「消えたい」も 異常じゃない
よしよしのシーで秘密会議 ほら吐き出しちゃおう
君は泣いたって 綺麗だよ
さらばアンチビート 前を向いて 笑っていこうじゃない もう
出典: 夜行性ハイズ/作詞:DECO*27 作曲:DECO*27
ネガティブな感情を持つことは決して悪いことではありません。
「嫌われたくない」という気持ちから、ネガティブな感情を隠している方は多いのではないでしょうか。
この部分では、そういった感情も受け止めてくれる存在がいることに気付かせてくれます。
主人公は彼女の弱さも全て受け入れようとしているのです。
最後の「アンチビート」とは、DECO*27さんが作る別の楽曲の名前です。
「アンチビートに」に込められた意味は記事の後半で解説したいと思います。
寂しくない 悲しくない
塗り重ねた強がり 深い青 洗い流せたら
バイバイを バイバイを
バカみたいな世界にありがとう 探さないで
出典: 夜行性ハイズ/作詞:DECO*27 作曲:DECO*27
この部分では、涙を流し切ってスッキリした彼女の様子が表わされています。
別れの言葉が多く、「二人は別れたの⁉」と思う方もいるかもしれません。
そうではなく、この詞は「強がり」との別れを表わしているのです。
もう一人で悩みを抱え込む彼女はいません。
これからは二人で解決していくのです。
二つ目のオマージュ
そうして僕らは広くも狭くも熱くも寒くもないこの部屋で
抱き合って息するの
常識はずれを外れて 二人だけの愛言葉で鍵をかけたら
さあどんな夜行をしようか
出典: 夜行性ハイズ/作詞:DECO*27 作曲:DECO*27
二人だけの秘密の時間を、これからも過ごしていく主人公たち。
この二人だけの世界には、世間の常識も必要ありません。
ただ、愛し合うのみです。
三行目には「愛言葉」という言葉が登場します。
これも「アンチビート」と同様に、DECO*27さんが作った別の楽曲の名前です。
「アンチビート」と合わせて、記事の後半で解説したいと思います。
分かち合う痛み
だけど痛い だから痛い
優しさが沁み込んでいく
消毒を始めようか
出典: 夜行性ハイズ/作詞:DECO*27 作曲:DECO*27
辛さを打ち明け合うことで、新たな痛みも生まれます。
それは一人ではなく、二人で分け合っているという証拠です。
愛と優しさがあれば、どんな痛みでも打ち消すことができるようになります。
それだけ二人の関係性が深まったということを、この詞では伝えたいのではないでしょうか。
眠たいが寝ない まだ今日が良い
声を何度だって送りあって 保ってきましたが
やめよう 逃げよう 大丈夫だよ
もう寝たっていいの ちゃんと僕が 守ってあげるから
出典: 夜行性ハイズ/作詞:DECO*27 作曲:DECO*27
今日という日を慰め合うのではなく、明日を楽しみに思える日々を作ろうというメッセージが込められた詞です。
二人は寂しさに目を向けるのではなく、未来の楽しさに目を向けるようになりました。
そんな幸せな日々を保障するという決意を、主人公が最後の詞で表わしています。
“おはよう”をしよう また“今日”にしよう
よしよしのシーで秘密会議 ほら吐き出しちゃおう
僕も泣いちゃって やばいから
さらばアンチビート 前を向いて 笑っていこうじゃない
出典: 夜行性ハイズ/作詞:DECO*27 作曲:DECO*27
「今日」という言葉の捉え方が変わっています。
前半の歌詞での「今日」は後ろ向きな言葉だったのに対し、この部分では前向きな言葉として使われています。
彼女が自分に心を開いてくれたことに喜び、嬉し泣きをする主人公。
今までとは違う、幸せな「今日」がこれからも続いていくのです。
新しい今日へ
弱虫な僕達は 変わっても変わってない
終わらない 今日もハイズ
光っていく 光っていく
ツライのは ツライけど
二人で乗り越えるさ
出典: 夜行性ハイズ/作詞:DECO*27 作曲:DECO*27