ここでは、恋人が喧嘩して家出した様子を描いています。

昨夜ということは、恋人が家出してから一晩経ってしまったことが分かります。

子供じゃないとはいえ、大切な人が行方も告げずにどこかへ行ってしまうのは、とても不安ですよね。

きっとこの主人公も、一晩中心配していたのではないでしょうか。

大切な恋人が自分のもとからいなくなってしまって、心の平穏を保てなくなった。

だからこそ「しあわせじゃない」といっているのだと思います。

美味しいカモミールティーを淹れてくれていた恋人

ハーブティーなんて飲まなかった
だけど飲まなきゃ元気が出ないよ
自分でポットに作ってみても
香りがどこか違ってた

出典: カモミール [10%]/作詞:秋元康 作曲:吉田司・宇田川翔

ハーブティーを飲んだということは、恋人が出ていった日の翌朝を描いているのでしょう。

いつも恋人が淹れてくれるハーブティー。

しかし、今は恋人が出て行ってしまっているので、自分で淹れるしかありません。

飲まないという選択肢は主人公の中にはないみたいですね。

カモミールティーを飲んで体の調子を整えるのが習慣化されているようです。

恋人の見よう見まねでカモミールティーを淹れてみましたが、なんとなく違和感があるようです。

紅茶というのはとても繊細で、淹れ方を少し変えるだけで、味や香りが変わってしまうもの。

恋人はいつも美味しいカモミールティーを主人公に飲ませるために、色々とこだわってくれていました。

その優しさを今になって実感したようです。

2番~ラストの歌詞

繰り返す日常こそが大事

コーヒーが一番好きだったけど
もっと広い世界 君に教えられた
繰り返す日常こそしあわせ
どうしてそのことがわからなかったのか

出典: カモミール [10%]/作詞:秋元康 作曲:吉田司・宇田川翔

恋人と出会う前は、紅茶よりもコーヒー派だった主人公。

コーヒーが断トツで美味しいと思っていたようですが、紅茶派の恋人と出会ってその価値観が変わったのでしょう。

自分の価値観が変わるほど、主人公にとって恋人の存在が大きかったことが分かります。

それほど大切な存在だったのに、思いやりが欠けてしまったことを深く反省しているようですね。

恋人と喧嘩をする前は「繰り返す日常」を重要視していなかった主人公。

もしかしたら「毎日同じでつまらない」と思っていたのかもしれませんね。

でも、いざその日常が失われてしまうと、非常にブルーな気分になってしまう。

そんな気持ちを描いているように感じます。

仲直りできる可能性はある!

君が機嫌直して帰って来たら
僕に本気で謝らせてよ

出典: カモミール [10%]/作詞:秋元康 作曲:吉田司・宇田川翔

「帰って来たら」といっているので、どうやら仲直りできる見込みがあるようですね。

本気で家に戻らないわけではなく、少しの間頭を冷やすために家を開けたことが分かります。

別れ話が出たわけではないようですし、今までは円満に暮らしていたようです。

なので、そこまで深刻な喧嘩ではないのでしょう。

恋人が家に戻ってきたら、すぐに謝ろうと思っている主人公。

2人が喧嘩になった原因は、少なからず主人公にもあるようです。

それを自覚しているから、こんなにも後悔しているのでしょうね。

主人公が本気で反省している様子が伝わってきます。

恋人なりの愛し方

(※)カモミール 君と暮らさなけりゃ
きっと一生縁がなかった
自分の知らない愛し方とか
愛され方があるんだね

出典: カモミール [10%]/作詞:秋元康 作曲:吉田司・宇田川翔

元々主人公はコーヒー派なので、カモミールティーなんて全く興味がありませんでした。

しかし、恋人と暮らすことによって、カモミールティーの美味しさを知ったのです。

今では毎朝カモミールティーを飲まないと気が済まないほど、大きな変化がありました。

恋人と出会ったからこそ「紅茶をこだわって淹れてくれる優しさ」を知ることができたのです。

「自分の知らない愛し方や愛され方」というのは、そんな恋人なりの愛し方を指しているのでしょう。

恋人が帰ってくることを切に願っている

お気に入りの僕のカップと
寂しさなら
テーブルの上
君を待ってる

(※くりかえし)

出典: カモミール [10%]/作詞:秋元康 作曲:吉田司・宇田川翔

結局恋人が淹れてくれるカモミールティーじゃないと、落ち着かない主人公。

それにいつも一緒にいてくれる恋人がいないと、寂しくて仕方ないようです。

早く帰ってきてくれることを、切に願っていることが伝わってくる歌詞ですね。