高校生の等身大の「あるある」を描いた!

4月になると、高校生は新学期に突入します。新しい友達、先輩、先生との出会い、そして恋…。

初めての教室に足を踏み入れる瞬間はとても緊張します。

ぴりぴりと音が聞こえるくらい、周りを意識します。

そして、その意識過剰さゆえに、いろんな失敗をやらかしてしまいますよね。

そんな新学期の「あるある」をアップテンポな曲にのせたのが「新学期アラカルト」です。

この曲が発表されたのは2016年3月30日です。

実際、M!LKメンバーの板垣さん、塩崎さんはこの時期に受験を終えて高校に入学しています。

また、そのほかのメンバーも、現役の高校生や大学生です。

その意味でこの曲は、彼らの等身大の日常を歌ったものといっても過言ではありません。

新学期の生活をコミカルに描いたMVに注目

YouTubeに公開された「新学期アラカルト」のMVに注目。

そこではメンバー歌詞のシーンひとつひとつをドラマ仕立てで再現しています。

明るくコミカルな仕草・表情と軽快なダンスによって、曲の世界観が描き出されています。

購買で人気商品を求める姿はまるで「合戦」!?

高校入学 見覚えある顔
幼稚園ぶりー!! 名前は、なんだっけ…?

お昼ごはんを求めて購買
な、何だ ここは まるで平安の合戦場

部活の先輩 しゃれおつ
ぼくも イメチェン

出典: 新学期アラカルト/作詞:深川琴美 作曲:倉内逹矢

出会いあり、ハプニングありの新生活

歌詞の冒頭は、まさに高校生活スタートの「あるある」のオンパレードです。

友人や先輩との出会いがあったり、新生活の驚きがあったり。

ほとんどの人が「あるある」「こんなことあったなー」と思えるエピソードばかりではないでしょうか。

特に印象的なのは、購買コーナーでパンやお弁当を競って購入するシーンを描いた歌詞です。

購買コーナーは中学校ではおそらくなかったもの。

教室から出るのが遅れて目当ての商品が売り切れてしまったというのは、あるあるなエピソードです。

我先にとゲットしようと競う姿は確かに「合戦」かもしれません。

男子高校生の新鮮な日常が目に浮かぶような表現になっています。

まゆげ処理での絶望的な失敗。

Yes! Yes! これっていんじゃない?
ボサボサまゆげはさよなら
ふるえる右手おさえて
カミソリ入刀 おっと…右側全そり!

So! So! これでいいんじゃない!?
っていやいや全然笑えない
左は詰めすぎ麻呂まゆげ
涙がぽろり さあ 僕は明日からどうする!?

アラカルト LIFE

出典: 新学期アラカルト/作詞:深川琴美 作曲:倉内逹矢

MVでも登場した、衝撃の「右側全そり」

1番の歌のサビの部分は、高校生なら誰もが気になる「まゆげ」の処理。

自分でこっそりやろうとするものの、手がぷるぷる震えてしまう。

しかも鏡を見ながらの場合、意図したのと反対の方向にカミソリが動いてしまって自爆。

「右側全そり」「麻呂まゆげ」という絶望の淵に追いやられてしまいます。

この「右側全そり」はMVの中でもメンバーのまゆげを塗って隠すかたちで再現。

とても印象的なシーンとなっています。

まゆげがなくなるというのは、高校生とってはしゃれにならない追い詰められた状況です。

登校拒否にもなりかねない大きなショックで、まさに「涙がぽろり」です。

しかし、この曲ではそれを実に明るくポップに歌い上げています。

「いいんじゃない?」と失敗を明るく忘れさせてくれます。

この「失敗しても大丈夫」という歌詞の展開が、この曲のとても大きな魅力だといえます。

そして、締めの言葉となっているのが「アラカルト LIFE」

「アラカルト」は「いろいろ」という意味の言葉。

悲しいことや失敗も含めていろいろあるよね、でもそれが楽しいんだよね。

そんなメッセージが込められた言葉です。

これが曲全体を通してのテーマとなっています。

一日中、前髪と格闘。それが男性高校生です。

自己紹介で ボケを狙うぜ
でも声 裏返って ついたあだ名は
「九官鳥」

女子の目線 チラチラ気になる
自意識過剰 ムダに前髪いじる

出典: 新学期アラカルト/作詞:深川琴美 作曲:倉内逹矢