米津玄師の「春雷」は米津玄師のニューアルバム『BOOTLEG』収録曲！歌詞の意味を最速でお届け！

前作から約2年の時を経て発売された米津玄師のニューアルバム『BOOTLEG』。

待ちわびていた多くのファンがこのアルバムをどのように迎えたのかは、ご存じの通り。

オリコンやiTunesにおいて週間1位、初動売り上げは16万枚越えと、米津玄師の作品の中でも最大のヒット作品となりました。

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『BOOTLEG』自体と収録曲で、なんと20を超えるチャートの首位を独占する事態に。

今回のアルバムタイトル『BOOTLEG』の意味は、”海賊版”。

海賊版が圧巻のチャート独占とは、なんともシニカルな笑いを誘いますね。

米津玄師一流のひねりがこの上なく効いています。

アルバムタイトル一つしてもニヤリとさせてくれる、その洒脱なセンスには脱帽してしまいます。

2017年の夏、大きな話題となった岩井俊二監督の劇場アニメ作品『打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？』の主題歌に米津玄師が作詞・作曲を手掛けた「打上花火」が起用。

女性ラッパーのDAOKOとの見事なコラボレーションは批評家からも高評価を得た作品です。

映画の世界観を見事に表現した繊細な音作りは、そのサウンドを聴いただけで切なくなるような、美しいものとなりました。

今回のアルバム『BOOTLEG』にはこの曲のセルフカバーが収録されています。

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また俳優の菅田将暉との豪華コラボ曲、「灰色と青（＋菅田将暉）」も収録。

米津玄師がこの曲において表現したかった世界は彼以外では考えられないと、かなり熱いオファーを送ったことからこの奇跡のようなコラボは実現したそうです。

自分と同じ魂をどこかで持っている、米津玄師はそういうものを菅田将暉に感じていたとのこと。

実際にコラボしてみてもやはり何か内面的に共通していることを実感し、この作品は米津玄師の表現したかったという”奇跡的、かつ刹那的な”一瞬を捉えることができたものとなりました。

この曲のMVもYouTubeでの再生回数は、2017年11月23日時点で1,600万回を突破しています。

他にも”ハチ”名義では約4年ぶりのリリースの「砂の惑星（＋初音ミク）」や、ルーブル美術館特別展『ルーブルNo.9～漫画、9番目の芸術』の公式テーマソング「ナンバーナイン」等も収録。

聴きどころ満載のアルバムとなっています。

この新作『BOOTLEG』の8曲目に収録されている「春雷」。

リリース前にすでにライヴにて披露され、話題となっていた曲ですが、このアルバムに収録されるかどうかわからず心配したファンの方も多かったようです。

無事収録され、一安心ですね。

この曲の歌詞は米津玄師の繊細さが存分に発揮された、彼の内の世界観を少しだけですが垣間見れるようなものになっているように思います。

この曲のタイトル「春雷」は、春の到来を告げる雷ともいわれ、激しい雷雨となることが多く、雹を降らすことすらあるという現象です。

春雷のごとく”僕”の中に直撃し、心をまるで嵐のように揺さぶるのはえも言えぬ輝きを持つもの。

その情景がまるで目に浮かぶような描写です。

その輝きを表現するには、”僕”の許容量を超えているかのよう。

彼にとって異次元の輝きを放つものとは、いったいどんななのか。

米津玄師の表現力でも表せないとなると、相当手強そうです。

幼いころ、何か自分なりの宝物があったという方もいると思います。

宝物に触れる時、そっと優しく、大切に扱った記憶があるのではないでしょうか。

たとえそれが石のような硬く頑丈なものだったとしても、なんだか壊れそうな気がして。

純粋に大切なものは、触れるのにも勇気がいるもの。

触れるのに恐怖を感じるほど、彼の心は輝きを放つ相手に惹かれています。

彼にとってのこの上ない宝物。

彼女の見える世界は、彼と同じ色を放っていたのでしょうか。