「名探偵コナン」のオープニングテーマ
黒の組織によって少年化させられた高校生探偵・工藤新一が江戸川コナンと名乗り、組織の行方を追いながら数々の事件を解決していく推理漫画。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/名探偵コナン
「名探偵コナン」といえば、登場人物たちのラブロマンスも大きな見どころとなっていました。
本楽曲では推理ものらしいフレーズを散りばめつつ、彼らの恋愛模様に迫る歌詞となっています。
物語を音楽で表現することに長けたDAIGOらしい歌詞といえるでしょう。
深く愛しているのに想いを伝えられない理由を、歌詞から読み解いていきます。
心は遠い
時間は戻せない
こんなにも傍にいるのに
僕の想い届かなくて
時計の針は巻き戻せない
出典: Everlasting Luv/作詞:DAIGO 作曲:SHINPEI,DAIGO
「僕」とは「名探偵コナン」の主人公・工藤新一のことです。
上記の歌詞は幼馴染である毛利蘭の近くにいるのに、心は離れていることを表していました。
幼児化した彼は江戸川コナンとして、蘭と1つ屋根の下で暮らしています。
高校生だったときより物理的には近くにいますが、心が通じ合っているとはいえません。
「こんなに近くに居ても想いを伝えられない」ともどかしい毎日を過ごしていました。
そんな状態になってしまったことを「僕」は悔いています。
ですが、いくら後悔しようと時間を元に戻すことは不可能です。
共に見たあの景色を
忘れてしまわないように
記憶のパズルを集めて
出典: Everlasting Luv/作詞:DAIGO 作曲:SHINPEI,DAIGO
蘭と一緒に過ごした時間を忘れないように、頭の中で2人の思い出を繰り返しています。
上記の歌詞は、何1つ取りこぼさないように反芻しているさまを描いていました。
物理的にだけでなく精神的にも彼女に近かった日々は、もはや記憶の中にしかありません。
想いを言えない理由
透明な君の瞳
映る姿あの頃の僕じゃないけれど
出典: Everlasting Luv/作詞:DAIGO 作曲:SHINPEI,DAIGO
2行目の歌詞は、工藤新一が江戸川コナンとして毛利蘭の傍にいなければならないことを示しています。
本当の姿で彼女に会いたいと願っても、それは叶いません。
「透明な」という単語には、「純粋無垢な」や「何も知らない」という意味が込められていました。
つまり1行目の歌詞は、「君」である毛利蘭が江戸川コナンの正体を知らないことを表しています。
彼が想いを伝えられない理由もここにありました。
毛利蘭にとって「僕」とは、知人から頼まれて預かっている子供にすぎません。
多くの時間をともに過ごした幼馴染だとは思ってもいないので、あくまで江戸川コナンに対する接し方をします。
子供の姿で想いを伝えても、彼女はその告白を工藤新一ではなく江戸川コナンからのものだと思うでしょう。
それでは意味がありません。
蘭に想いを伝えるならば工藤新一の姿でなければならない、だからこそ今は想いを伝えられないのです。
「永遠の愛」を捧げよう
何があっても変わらない
Everlasting Luv
出典: Everlasting Luv/作詞:DAIGO 作曲:SHINPEI,DAIGO