1番Bメロ
此処の所描く夢の あたしはあたしだから
欲望も何も区別がつかなくなっていた
現実でもほとんど不確かだ
出典: シドと白昼夢/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
少しずつ自信が持てるようになってくると、自分自身の中に憧れを見出せるようになります。
しかしその状況になると、自分がこうなりたい!と思っている願望なのか、そこに既に向かっているのか不確かになります。
1番サビ
あなたの髪を切らなきゃ
真っ黒な其の眼があたしの眼に光を射てば呼吸が出来る
いまは還らない影など全く厭だけれど
あなたには殺されても良いわ
出典: シドと白昼夢/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
彼の顔にかかる前髪、その前髪によって視界が遮断され、彼の顔を真っ直ぐに見つめる事が出来ません。
真っ直ぐに彼を見つめたい、そんな願望は椎名林檎によって攻撃的な表現に変換され、髪を切ると記されます。
彼の眼差しは、ときめきを与えるとともに過度に鼓動を大きくし、殺される、いわゆるキュン死してもいい!!
そんな思いが最後に表現されています。可愛らしさ満点の表現です。
2番歌詞
2番Aメロ
手錠をされたままであたしに跪いた
出典: シドと白昼夢/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
ここではAメロが1文だけ出ています。
交際をしていれば程度に差はあれど、いつの間にか束縛の関係が出来上がります。
心の束縛関係も相互関係に及ぶため、一人でいる事も心苦しくなってきて、常に相手を求めるようになるのです。
2番Bメロ
独り切りじゃ泣いてばかりになる為
誰かにそっと寄り掛かるのであろう
出典: シドと白昼夢/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
辛さ、寂しさが募りに募ってしまったその時、誰かで心の隙間を埋めたい、そんな思いから寄り添いに行く事があるかもしれません。
これもまた人間の性であり、友達と遊びに行くという軽いものから浮気に走るものまで、さまざまです。
2番サビ
あなたはあたしじゃなくちゃ
真っ白なほっぺたに透き通る小さな雨垂れを落としてしまう
でも泣かないで 今すぐ鍵を開けてあげる
あなたには全て許しちゃうわ
出典: シドと白昼夢/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
どんなに他の人で心の隙間を埋めようとしても、やはりその時交際している相手しか埋めることが出来ないものがあります。
次第に「この人ではない」という思いが募ってきて、隙間を埋めるはずの相手によって辛さが高まり涙する事態が起こります。
こんな姿も愛らしくはありますが、やはり辛い思いをさせるよりも、二人の間に隔たる「会えない時間」という扉を開け、
会ってあげること、それが一番の解決方法であり、そしてまた笑顔を作る方法でもあるのです。
なんとなく楽曲全体を通してきいた時に、この曲での「彼」という存在は年下なのではないかな?と思いました。
皆さんの目にはどのように移りましたか?
頭の中で代役を立てると、より現実的に楽曲の世界観を楽しめるかもしれませんね!