中森明菜「スローモーション」とは?
大人の着せ替え人形
中森明菜さんのデビューシングル「スローモーション」は、作詞を来生えつこさん、作曲を来生たかおさんコンビが手掛けました。
この「スローモーション」は、イントロの流麗な鍵盤やメロディラインが、恋のときめきを見事に描写しており、当時の明菜さんのキャッチフレーズ「ちょっとエッチなミルキーっこ」にぴったり当てはまっていますよね。
初々しい歌唱も純情な可憐さを表しています。
どうしてこのキャッチフレーズになったのか、その理由は、そのミステリアスな魅力で一世を風靡した明菜さんが持つ色気とキュートさ、その二面性を表そうとしていたからなのかもしれません。
曲のイメージは、まだ恋をよく知らない頃の、はじめての初恋のときめき?
この「スローモーション」という曲の歌詞の中にある「出逢いはスローモーション」の意味をまず探っていきましょう。
そもそもどうしてスローモーションになってしまったのかという理由は、彼女にとって、その瞬間に出逢った人が軽いめまいをさそうほど魅力的だったため、その出会いが彼女の中で「運命の人」になってしまったからなのだと言えます。
それ以来彼女の頭は彼のことでいっぱいになってしまい瞳の中にはいつも彼のことが映っているという、誰もが経験しているであろう思春期の初恋の状態になってしまっているのです。
そして、この曲を作詞した来生さんは、当時まだ16歳のデビュー当時の明菜さんのことを、レコード会社のディレクターが「歌の上手い子だから、難しい曲でも大丈夫だよ」と言っていたので、力を入れて書いたのだといいます。
本当はダメなんですけどね(笑)
そして、その難しい楽曲をデビュー当時から、見事な表現力で解釈し、歌いこなした明菜さんは、まさにデビュー当時からその後の歌姫の片鱗をみせていると言えますね。
すでにデビュー当時からずば抜けていた中森明菜さんの歌唱力
明菜さんは、デビュー当時から歌唱力がずば抜けており、そして内面からにじみ出る人間性の魅力や色気なども人々を惹きつけました。
まさにその当時から「歌姫」と呼ぶにふさわしい品格のようなものを兼ね備えていたと言えます。
そして、たぐいまれなる才能を大いに発揮し、「スローモーション」以降、次々とヒット曲を生み出すのです。
中森明菜さんのデビューへの奇跡
明菜さんの生い立ち
母親の影響で歌手になる夢を持った幼少時代
明菜さんは4歳からバレエを習っており、歌の好きだった母親の影響で自分も歌手になりたいという夢を抱くようになります。
明菜さんがスター誕生のオーディションの応募ハガキを送ったのは、中学に入学してすぐのこと。
当時のスター誕生は森昌子さん、山口百恵さん、桜田淳子さんの中三トリオ、岩崎宏美さんなどを排出し、お茶の間でも人気のテレビ番組でした。