野田洋次郎の思いの丈を注ぎ込んだ「週刊少年ジャンプ」
先述した通算8枚目のオリジナルアルバム『人間開花』に収録された「週刊少年ジャンプ」は、作詞・作曲した野田洋次郎の「少年ジャンプ愛」が注ぎ込まれた楽曲です。
メンバー自身、思春期に『週刊少年ジャンプ』を読んで大きくなった世代です。
この曲を聞いた『週刊少年ジャンプ』編集者が感銘を受け、ジャンプキャラとRADWIMPSがコラボしたMVが制作されることとなったのです。
次々と登場するジャンプ人気キャラたち
『ONE PIECE』『銀魂』『ハイキュー!!』『約束のネバーランド』など、『週刊少年ジャンプ』で連載中の人気コミックの主人公たちが次々登場するMV。
静かに歌う野田洋次郎のボーカルと、マンガのコマ画像がコラボしているすばらしいMVです。
MVを見ていると、不思議と涙腺が熱くなり涙が流れてしまいます。
「あぁ『ジャンプ』ってこういう雑誌だったよね」「『ジャンプ』から沢山の勇気をもらったよね」
そんな思いが込み上げてくるMVでした。
残念ながら2017年5月10日までの限定公開だったため、2018年1月現在ではオフィシャルなMVをネット上で見ることができません。
歌詞から紐解くRADWIMPS「週刊少年ジャンプ」
それでは早速「週刊少年ジャンプ」の歌詞(一部)をご覧下さい。
週刊少年ジャンプ的な未来を 夢みていたよ
君のピンチも 僕のチャンスと 待ち構えていたよ
毎晩少年ジャンプ的な夢で忙しくてさ
汗まみれで朝起きるたび 命カラガラで
ママに「おはよう」
出典: 週刊少年ジャンプ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
机は窓際 君のとなり
遅刻と罰掃除と居眠り
だってヒーローはそうじゃなくちゃって
キザでキラキラした台詞も
使う予定なんかはないけど
ちゃんと毎晩お風呂でこっそり唱えるよ
未来のヒロインにいつか渡すために
誰一人内緒で育てるんだよ
出典: 週刊少年ジャンプ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
「週刊ジャンプ的な夢」とはまさに「友情」「努力」そして「勝利」をテーマにした熱い物語のことです。
思春期の男の子たちが大好きなテーマです。
『ジャンプ』に登場するようなヒーローに憧れ、未来のヒロインのためにかっこよくなりたいと思いつつ、普段の生活はマンガのような劇的なことは起こりません。
きっとどんでん返し的な未来が僕を待っている
血まみれからの方がさ 勝つ時はかっこいいだろう
だから今はボロボロの心にくるまって 夢をみる
縮んだ心に なんとか釣り合うように
丸めてた猫背ももうやめてよ
下を向いても あの頃の僕はいないよ
ほら僕は ねぇ 僕はここだよ」
出典: 週刊少年ジャンプ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
子どもの頃は無邪気に『ジャンプ』に出てくるヒーローになれると思っていたけれど、現実はそうではありません。
誰だって、夢と現実のギャップに愕然とすることがあります。
あの頃の僕はもういないけど、顔を上げて前に進もう!そんな風にRADWIMPSは呼びかけてくれています。
ナレーションつけてさ 瞬きひとつせずに見てるよ
「やっとこっから勇者は 栄光に向かい立ち上がるのです
血まみれになったプライドも さらに強く、強く握りしめ
仇を取りに行くのです 自分を捕まえにいくのです」
そして少年も立ち上がるのです その声の限り振り絞るのです
出典: 週刊少年ジャンプ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
「週刊少年ジャンプ」には1つも実在のコミック名、キャラ名が出てきません。
それでも歌詞から「週刊少年ジャンプ的」なニュアンスが強く伝わってきます。
『ジャンプ』を読んだことがある人なら「あー、わかる!」「そだよね!」って思わず頷いてしまうような歌詞です。
私たちの心に残る「週刊少年ジャンプ的」なもの
いかがでしたでしょうか。
「週刊少年ジャンプ」の歌詞から、野田洋次郎が伝えたかったことを感じとっていただけましたか。
夢と現実は違うけど、夢見た心を忘れちゃいけない!小さくなって猫背になっちゃいけない!
そんな風にRADWIMPSは歌っているように思います。
RADWIMPS「週刊少年ジャンプ」を聞いたら、きっとあなたも涙を流すはずです。
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